
個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。
「進撃の巨人」のエンディングテーマ
「悪魔の子」がヒット中の
ヒグチアイさんが22歳の時、
ボイストレーニングの先生から言われた言葉です
(今週の『ACROSS THE SKY』)。
彼女は、先生に
「私、個性がないんです」と
アーティストとしては
致命的とも言える告白をする。
冒頭の言葉はそれに対する答えなのだが、
「好きなこと」がもつ力を
改めて教えてくれる。
実際にヒグチさんは、この言葉で
「気持ちがラクになった」と述懐している。
*
ヒグチさんは、
この言葉と呼応する次のフレーズも紹介していた。
大切なのは、何かひとつ好きなことがあること、そしてその好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで、君を一瞬たりともあきさせることがないということ。そしてそれは静かに君を励ましつづける。最後の最後まで 励まし続ける。
私は、人並みにできることが
「書く」ことしかなかったので、
もちろん「書く」ことは好きだった。
そして必然的にコピーライターになった。
修業時代は、コピーライティングの
意味が分からず、没続きで、
毎日、見上げる空が灰色だったが、
一度たりともやめたいとは思わなかった。
もしかすると私も
「書く」ことに励まされて
いたのかもしれない。
もしいま進路で悩んでいる方がいたら、
好きなことを集める時間から
ぜひスタートしてみてほしい。