社会福祉法人はどうなる?パート2

最近、株式会社と同等の条件で税の徴収を求められるイコールフィッティングの議論は下火になってきたのだろうか。
税金の優遇だけでなく、社会福祉法人は保育園や障害者福祉のための通所・入所施設の建設の際には4分の3が国・地方自治体から補助が出ることになっている。
しかし、株式会社への補助は『当然』ない。
この条件で、株式会社から見て不公平感を持つのは当然である。

現在、この不公平感を払しょくするために社会福祉法人は『貧困』への支援の強化している。
『税金は免除されるかわりに、貧困で困っている人にサービス提供を低額額もしくは無料で行う』という内容のものが多い。

すでに子ども食堂はNPOが積極的に運営していて成果を上げている。NPOの活動は、地域に根差した素晴らしいものになっている。そこに社会福祉法人の優位性を示すことができるのだろうか。

個人的な意見ではあるが、社会福祉法人がNPOも株式会社にも負けない、アドバンテージは『専門性』しかないと思っている。

自閉症など障害者支援についてのアプローチの方法の実践・研究・検証、障害児保育や家庭支援など、ソーシャルワークと障害特性の研究・実践は少しもお金にならない。しかし、ここに社会福祉法人としての強みが存在する。
ここに、やりがいを強く感じて福祉の世界に飛び込んでくる職員も多い。人材育成やマッチングをこの専門性を中心に行っていければ、イコールフィッティングの問題も蹴散らせると思っているのは私だけだろうか。


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