今年は好条件!ペルセウス座流星群
お久しぶりですっ。
長らくお休みしていましたが、note復活します!
2021年のペルセウス座流星群は、8月13日4時頃にピークとなり、活発な状況となることが予想されます。2021年は8年ぶりのに好条件に恵まれています。来年は満月に当たってしまうので、ぜひ今年は見ておきたいところです。
ピークはまだ先ではありますが、準備が大切です。恋人と見たいなんて人はどこで見るか、場所も探さないといけないですし撮影したいという方も機材の整備やテストなどが必要です。なんなら流星群の撮影に適したカメラやレンズなどの機材を今から揃えることだってできます。今からしっかり計画しましょう。実はペルセウス座流星群は始まってるんです。そのあたりは後で解説しますね。
今回こういったお話をします。初心者じゃない方は途中から読んでもらってもいいですし撮影しない方は最後の撮影の部分は見なくていいかもしれません。
1.流星群の基本
2.ペルセウス座流星群の特徴
3.最も良く見える日時
4.よく見える場所や方向
5.撮り方の基本
6.様々な撮り方
まずは初心者の方向けに簡単に解説しますね。
1.流星群の基本
流星群で基本的な言葉、放射点と極大を知りましょう。流星群の流星は、ある1点から放射状に流れるように見えます。この点を「放射点」または「輻射点(ふくしゃてん)」と呼び、放射点がある星座の名前が流星群の名前となります。
国立天文台のサイトより
流星群の活動は徐々に活発になり、最も活発な時期を迎えて、その後は沈静化していきます。ペルセウス座流星群の一般的な出現時期は7月17日から8月24日と言われています。最も流星が多く見られる時期を「極大」、あるいは「ピーク」と言います。それが、今回は8月13日4時頃ということですね。
2.ペルセウス座流星群の特徴
流星数の多さと見やすい時期が特徴です。三大流星群のひとつで、ふたご座流星群と並んで最もたくさん流星が流れます。条件が良ければ1時間あたり40-50個程度の流星が観測されます。夏休みで、お盆もからみますので多くの人が注目しやすい流星群です。ということで最も代表的な流星群として知られています。
3、最も良く見える日時
8月13日4時頃にピークを迎えると言われています。ピークの時間が昼間だったりする事が多いんですが、今回はちょうど夜明け頃ですね、日の出は場所によって違いますが、8月13日はだいたい5時前後なので、4時頃は薄明が始まるくらいです。
4、よく見える場所や方向
当然ながら街の明かりから遠く、空が暗くて星がきれいに見える田舎の方が有利ですね。お盆なので田舎に帰省されたり旅行されてたりするかも知れませんね。具体的な場所は、例えばこちらの動画(Youtube)でもあげてます。
星空の綺麗な場所【関西】
星空の綺麗な場所【東海・南信州】
あまりに有名なところは結構な人出になると思われます。みんなでわいわい見るのも楽しいですし、本格的に撮影したい人はあまり人が来ない場所を探しておくことが必要です。
できるだけ空が広く見渡せる開放的な場所を探すと良いでしょう。高原や海岸などが代表的だと思います。
見える方向ですが、流星群の流星は、放射点を中心に放射状に出現します。流星は放射点の方だけに現れるのではなく、空全体に現れます。いつどこに出現するかは分かりませんので、空の広い範囲を見渡すようにしましょう。レジャーシートを敷いて地面に寝転ぶなどすると楽に観察できます。レジャーシートの下には、ウレタンのシートやダンボールを入れるのが定番!クッション性がないと体が痛くなりますよ。
5、撮り方の基本
まず、流星を撮るのは普通に星空を撮るよりも難しいです。なぜ難しいかというと、流星はサッと流れるため、光をため込むということができないためです。
①機材
カメラ
大きなイメージセンサーを搭載した、高感度耐性の高いモデルがオススメ
具体的には35mmフルサイズ、フルフレームと呼ばれるカメラが最もおすすめではあります。APS-Cでも大丈夫です。センサーサイズが小さくなると条件は悪くなりますがスマホやコンデジでも撮れないというわけではありません。一般的には、肉眼でなんとか見えるような暗めの流星はなかなか写真には写ってくれません。
レンズ
広い範囲が写せる広角、超広角、魚眼といったレンズで、明るいものが有利です。明るいというのはF値が小さいレンズです。目安としてはやはりF2.8より小さいものが良いでしょう。
もちろん、こちらももっと暗くても撮れないというわけではありません。明るい流星なら十分移ってくれます。
超広角や魚眼は広い範囲を写せるので、流星が入る確率は高くなりますが
いざ写った流星は小さい、というジレンマがあります。
以前から言っている通り、ISO感度を上げても入ってくる光の量は変わらないので基本はF値の小さな明るいレンズが大切です。
どのようなカメラが良いのか?どのようなレンズが良いのか?これらの動画が参考になると思います。
星景写真に最適なカメラ2021年版
理想のレンズ
三脚
手持ちで動画なんて撮り方もありますが、そんな事が出来るのはごく限られたカメラとレンズだけです。一般的には固定して撮影するために三脚が必須になります。長時間の撮影になるので、なるべくしっかりした三脚を選びましょう。三脚の選び方や使い方はこちらの動画をどうぞ。
三脚の基本と使い方
その他
インターバルタイマーが内蔵されていないカメラですと、外付けのもの、あるいはレリーズが必要になります。
大容量のメモリーカード、予備のバッテリーや電池も用意しましょう。
カメラや機材によってはUSB給電が可能です。
結露を防ぐレンズヒーターも場所によってはあった方が良いでしょう。
カメラは台数があった方が有利。色んなレンズで色んな向きでいろんな撮り方が出来ます。
②撮り方
基本的な星空の撮り方はこちらの動画などで解説しています。各種の基本的な設定などはこちらをごらんください。
星空の基本の撮り方
流星群を撮る場合について、簡単に言うと一般的な設定は、
カメラの感度を上げ(目安はISO6400以上)
明るいレンズで絞りを開放にして(目安はF2.8以下)
長時間の露出、星を点に写したいなら(目安は15秒くらい)
それを連写し続けます。ひたすら撮り続けて、うまく入ったらラッキーということです。
初めて撮る方、イメージわきますかね?シャッタースピードを15秒くらいにして、レリーズを押して固定して、ひたすら連写して何時間も撮るスタイルが基本です。インターバルタイマがついているカメラではそれを使ってもいいですが、どうしても間隔が1秒程度あいてしまうのでカメラによってはレリーズ押しっぱなしで連射モードで連射した方がよいと思われます。自分のカメラであらかじめテストしてみましょう、もちろん、F1.4くらいの明るいレンズがあれば暗い流星まで狙えるので撮影の幅は広がってきます。
6.様々な撮り方
赤道儀があれば星を長時間、点に撮れるので、有利です。しっかりした赤道儀があれば、カメラを2台取り付けたりも出来ます。
注意点としては、高いISO感度のままで、露出時間だけをのばすと、背景が露出オーバーになってしまいます。それを防ぐには、ISO感度を下げたり絞って撮影することになりますが、そうすると暗い流星が、写らなくなってしまいます。こちらもジレンマですね。
ということで、赤道儀を使った場合でも、結局は連写になると思います。
露出時間を適度にして連続撮影を行います。そして、撮影した後にパソコン上で撮影画像を重ね合わせて、一枚の写真に仕上げます。これならISO感度や絞り値は同じままですので、暗い流星まで捉えることができます。比較明合成の良いところですね。都市星景などと同じ論理です。
また、赤道儀を使って長時間撮影となると、星空だけなら良いですが、風景は大きく流れますので、星景写真を狙っている人は固定撮影の方がやりやすいでしょう。星景写真としては、たまたま入った大きな流星を生かす事が基本になります。
連続撮影を生かして、タイムラプスにする事もとても良いと思います。ただ、通常1枚の中にしか流星は入らないので、早送りになるタイムラプスでは流星は一瞬になるのでなかなか見づらいです。
放射点から放射状にたくさんの流星が写ってる写真も、赤道儀で正確に追尾してやれば比較明合成するだけで完成です。ま、現実にはそう簡単な話じゃないんですけどね。
流星痕もぜひ撮ってみましょう。流星痕は、明るい流れ星が通った後に見られる発光物質です。 たまに見られます。そこまで珍しいもんじゃないです。
この物質は、流れ星が大気の中を通ったときに残した物質が光っているものと考えられています。
高感度に強く、動画にも強いカメラがあれば、動画撮影も可能です。スチルの高感度には強くても、動画では最高ISO感度が制限されるものが多いです。
SONY α7SⅡやα7SⅢなどのカメラがやはり有利になると思います。これらのカメラは動画でもISO102400は常用感度として使えます。LUMIXやPENTAX、OLYMPUSなどで高感度に強いカメラはあると思いますのでよく調べてみてくださいね。
去年は極大の頃は晴れず、動画もあきらめましたが、今年はα7SⅢで初めて撮ることになるので、それも楽しみです。
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