
白い粉
ウサミさんが塗装を教えてくれた。
塗装室が一階にある。
空気を綺麗に保つ機械が動いてる。
換気が行き届いた小部屋。
「これね、この白い粉ね。
飲んだら、死ぬから。
死にたくなったら飲んでねw」
キヒヒヒヒ
「冗談、冗談。」
パール塗装の魔法の白い粉。
これを塗料に入れると
玉虫色に輝くそうだ。
マスクをしながら
死ぬ?
こわーと思いながら、笑う。
「塗料は思ったより水に近くするの。
だまにならないように。、
試作やプラスチックの食いつきが
よくなるから
なるべく薄くして、重ねて噴くのね。」
専用の薄め液(シンナー)で
溶かす。
塗装用のエアガンを
シューシューと鳴らす。
液体の出具合をみてる。
こうゆうことも
リカちゃん課の仕事なんだなー。
「やってみて。」
ダダダダダダ
シューシューシュー
「ダマになってるね。」
もうすこし薄める。
雲の形の
星のシンデレラ アクセサリー屋さんの
全体が淡い玉虫色のピンクに染まる。
「乾くともっと綺麗だよ。」
その前に小物も塗装しよう。
この日は
試作の塗装で終わってしまった。