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尾崎豊「卒業」と学生時代③

あなたは、卒業の日に何を思い浮かべますか?

自由への期待でしょうか?

それとも別れの寂しさでしょうか?


尾崎豊の名曲「卒業」は、青春の葛藤や自由への渇望を歌った楽曲として多くの人々に愛されています。

この曲を聴くたびに、私自身の全寮制高校での3年間の経験が鮮やかによみがえります。

厳しいルールと支配に縛られた日々、その中で自由を夢見ていた自分。

そして、実際に卒業を迎えたときの解放感と、社会の現実に直面したときの戸惑い。

それはまさに、尾崎が歌う「卒業」の歌詞に込められたメッセージと重なるものでした。


全寮制高校での日々

全寮制高校の生活は過酷でした。規則に従うことが当たり前で、反抗することは許されませんでした。

しかし、それを「素直のふり」をして受け入れることは、ある意味で楽な方法でもありました。

この適応の姿勢は、表面的には学校生活をスムーズに送る手段となりましたが、内心では常に自由を求める気持ちがくすぶり続けていました。

「卒業」を歌う先輩たち

そんな中、毎年、学園を卒業していく先輩たちが歌った尾崎の「卒業」が、私にとって大きな記憶となっています。

卒業式の夜、先輩たちが最後に「卒業」を歌い上げる姿は、自由への憧れと未来への希望を象徴していました。

その情景は特別なものであり、卒業生一人ひとりの思いが歌に込められ、学園全体を包み込むような時間でした。

私はそれを聴きながら、いつか自分も同じ歌を歌い、この場所を後にする日を夢見ていました。

社会に出て感じたこと

そして卒業式を迎えたとき、私はようやく支配から解放されるという喜びを感じました。
しかし、現実はそれほど単純ではありませんでした。自由になった先で待っていたのは、別の形での「社会のルール」と「支配」でした。
そのことに気づくまでには数年の時間が必要でした。

尾崎豊の「卒業」

尾崎の「卒業」は、私たちが抱える矛盾や葛藤を見事に表現しています。

この曲を聴くとき、私は単に青春の思い出だけでなく、その先に広がる現実をも考えさせられます。

この楽曲がこれほど多くの人に共感される理由は、個々の経験を超えて普遍的なテーマを描き出しているからに違いありません。

私の全寮制高校での体験と、尾崎の「卒業」が交差する瞬間は、忘れられないものとなっています。

自由を求めたあの頃の自分、そしてそれを叶えるために走り出した卒業の日々。
この曲を聴くたびに、あのときの思いと決意がよみがえります。

曲を聴いてみたい方へ

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