先輩の友人が出演する「三島由紀夫 招魂の賦」の紹介
みなさん、こんにちは。
今日は皆さんにとっても、私にとっても特別なご案内をさせてください。舞台「三島由紀夫 招魂の賦」という一人芝居には、私自身が深く心に抱いている縁があるのです。
この舞台で三島由紀夫の生涯と精神を一人で演じられるのは、私の母校の先輩である本多菊雄さん。直接お会いしたことはありませんが、学生時代に大変お世話になった先輩のご友人と伺って以来、その存在がずっと身近に感じられてきました。
特に、中学時代の私が人生の節目で迷った時、多くの助言をくださったのがあの先輩でした。先輩が語ってくれた「人としての在り方」や「己との対話」といった言葉は、今でも私の心に深く刻まれています。
一人芝居という舞台は、一人の人間が己と向き合い、内面の葛藤や問いを観客にそのまま伝える、特別な表現形式だと思います。ですから、本多さんがこの舞台で三島由紀夫を演じることに、私は先輩との思い出が重なり、特別な感慨を抱いています。
三島という複雑な人物を一人で演じ切るには、精神も身体も信念も、極限まで研ぎ澄ませる挑戦が必要でしょう。舞台上で本多さんが三島由紀夫として生きる瞬間を通して、きっと私も、あの先輩からいただいた教えや人生の在り方について改めて考えさせられることでしょう。
三島の人生に通じる「美」や「武士道の精神」、そして先輩が話していた「人としての芯」を思い返しながら、この一人芝居を観ることに、深い意味と期待を感じています。
どうぞご覧いただけると嬉しく思います。