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ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介⑳ Ella Fitzgerald and Louis Armstrong 『Ella and Louis』(1956年)
こんにちは。
今回は、記念すべき第20回という事で、豪華共演ヴォーカルジャズのアルバムを挙げてみたいと思います。
Ella Fitzgerald and Louis Armstrong 『Ella and Louis』
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2 Isn't This a Lovely Day?
3 Moonlight in Vermont
4 They Can't Take That Away from Me
5 Under a Blanket of Blue
6 Tenderly
7 A Foggy Day
8 Stars Fell on Alabama
9 Cheek to Cheek
10 The Nearness of You
11 April in Paris
パーソネル
Ella Fitzgerald (vo)
Louis Armstrong (vo, tp)
Oscar Peterson(p)
Herb Ellis(g)
Ray Brown(b)
Buddy Rich(ds)
主演が豪華なら脇役も豪華な顔ぶれ。まず、ここまでのメンバーを揃えたヴァーブ・レコードのノーマン・グランツに拍手👏👏👏
なにしろジャズ・ヴォーカルのファースト・レディとジャズ・ヴォーカルの元祖でありキング・オブ・ジャズの顔合わせである。これ以上ぜいたくなデュエットはちょっとほかに思いつかない。
まずジャケットから見てみましょう。何の飾り気もない一枚のスナップ写真のようなジャケット。ジャケ買いはちょっと無理かなぁー。
アルバム全体の雰囲気についていえば、全曲スタンダードナンバーで親しみやすいことと、そんなにノリノリの曲は少なく、バラードや、それほど有名じゃない佳曲が並んでいます。
歌唱力は最上級の二人だから、歌うことを心より楽しんでいる気がします。
そして、バックのオスカー・ピーターソン。音が奥に引っ込んでしまい良く聴こえませんが、いつもの饒舌さは姿を消し、歌伴の実力を大いに発揮しています。
サッチモのヴォーカルやトランペットは堂々としていて、しかもとてもおおらかで幸せな気分になりますし、ここで聴かれるエラは、普段より抑えめで、サッチモの前では少女のようです。
ノリノリの曲はこのアルバムでは、1曲目の「 Can't We Be Friends?」9曲目の「Cheek to Cheek」ぐらいで、あとはバラードや、歌唱力が際立つ静かな曲が多い印象です。しかし、それらの曲の中で聴けるサッチモのトランペットソロなどはウォーミングでハートフルです。
ちなみにサッチモというニックネームの由来は、エラ・フィッツジェラルドが彼の大きな口を「Such a mouth ! 」と呼んだことによるらしいです。
彼の歌声、トランペット聴くと暖かい気持ちになり、小さなことでくよくよ悩んでいる時は、サッチモを聴くようにしています。特に私の愛聴盤はこれ。
Louis Armstrong『What a Wonderful World』
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2 Cabaret
3 The Home Fire
4 Dream a Little Dream of Me
5 Give Me Your Kisses
6 Sunshine of Love
7 Hello Brother
8 There Must Be a Way
9 Fantastic, That's You
10 I Guess I'll Get the Papers and Go Home
11 Hellzapoppin'
今日のお題にこれを持ってきても良かったかもしれませんが、あくまでも今回は二人が主役。
この『Ella and Louis』のヒットに気をよくしたレコード会社は第二弾を作ることにしました。それが
『Ella and Louis again』(1957年)
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2. They All Laughed
3. Autumn In New York
4. Stompin' At The Savoy
5. I Won't Dance
6. Gee, Baby, Ain't I Good To You?
7. Let's Call The Whole Thing Off
8. I've Got My Love To Keep Me Warm
9. I'm Puttin' All My Eggs In One Basket
10. A Fine Romance
11. Love Is Here To Stay
12. Learnin' The Blues
13. Comes Love
14. These Foolish Things
15. Ill Wind
こちらの方が陽気な曲は多いです。が、サッチモのトランペットは少なめです。
バックを務めるのは前作と同じオスカー・ピーターソンのメンバーです。
コチラの録音の方がバックの演奏も良く聴こえます
私自身は、実は二枚目の方が好きなんです。一作目よりバラエティに富んでますからね。
さらにさらに、二人のデュエット作は続きます。それが1958年に発表された
『Porgy & Bess』
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2 Summertime
3 I Wants To Stay Here
4 My Man's Gone Now
5 I Got Plenty O'Nuttin'
6 Buzzard Song
7 Bess, You Is My Woman Now
8 It Ain't Necessarily So
9 What You Want Wild Bess?
10 A Woman Is A Sometime Thing
11 Oh, Doctor Jesus
12 Medley: Here Come De Honey Man/Crab Man
/Oh, Deh's So Fresh And Fine (Strawberry Woman)
13 There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York
14 Bess, Oh Where's My Bess
15 Oh Lawd, I'm On My Way
このアルバムは実は私は未聴なんです。
これではいけないと思い、今日の今日になってAmazonに注文しました。
今から着くのが楽しみです。
以上で今日の〆めとさせていただきますが、少しでも興味を持たれた方、1枚目からでも2枚目からでも良いと思います。ぜひ、一家に一枚あっても損はありませんよ。
本日もここまで読んでいただいた方々に感謝いたします。