Night Rangerについて語ってみた
二人のギターヒーロー
こんにちは。
今回取り上げるのは、ナイト・レンジャー。
最初の2枚は売れたけど、あとのアルバムはあまりパッとしなかったバンドですが、私の中ではその2枚だけで十分であり、何度も何度も聴いたアルバムのうちの1枚(2枚)でもあります。
でも、正直に言うと、2枚目の『Midnight Madness』の方が、よく聴いたような気がします。
しかし、今回はデビューアルバムである『Dawn Patrol」の方を重点的に
とりあげたいと思います。
バンドの立ち位置としては、ヴァン・ヘイレンらと同じく、アメリカ西海岸を代表としたアメリカン・ハードロック・バンドの一つ。
そして、その特徴は、ブラッド・ギルスとジェフ・ワトソンという二人の天才ギタリストを世に知らしめた所にあるといえるでしょう。
ブラッド・ギルス。初めて見た時はカッコよさにしびれましたねー。メディア初登場は、ランディ・ローズが急死したため、その代役として参加したオジー・オズボーンのバンドに呼ばれたことで、その登場ぶりがカッコよかった。
最大のポイントは、当時、まだ珍しかったチューニングロックを施した赤いストラトでした。初めて見たきれいな色のストラトで、とても印象に残っています。
フレーズの巧みさ、音の選び方がとてもツボにはまるギタリストでした。つまり、ギタリストとしてのセンスがいい。アームの使い方なんかも上手かった。速弾きとかはあまりしなかったけど。
そう、当時は、どれだけの速弾きができるか、という所が上手いギタリストの条件、という価値観が横溢していたように思います。
そしてジェフ・ワトソン。「エイトフィンガー奏法」という、左右4本ずつの指を使った、ライトハンドとタッピングを併せ持った技術は誰にも真似できないものでした。そして速弾きの魅力(当時としては速い方)。
だから、せっかく曲がカッコよくても、ギターソロの完コピができないので、アマチュア・バンドではコピーしにくいバンドでもありました。
二人の天才ギタリストがいながらもピークが短い
なぜでしょうね。こんなに魅力的なバンドだったのに、売れたのは最初の2枚だけで、それ以降はパッとしませんでした。その後3枚のアルバムを発表するもセールス的には成功せず、1988年に活動休止に追い込まれました。
決して駄作だったわけではないんですど、1枚目2枚目のようなキラキラした魅力、新鮮な感じが無くなっていたのは確かです。
Dawn Patrol(デビューアルバム)
と。ここまで書いていながら今日のタイトルである『Dawn Patrol』に一言も触れなかったことに今更ながら気付きました。
まず1曲目「Don’t Tell Me You Love Me」。イントロが印象的ですね。難しそうに聴こえるけど、弾いてみるとそれほど難しくはないイントロです。
そして2曲目、3曲目。共通して言えるのは、とてもキャッチーな曲であるという所です。ちなみに1曲目と、2曲目の「Sing Me Away」の2曲がシングルカットされ、ハードロックとしては、そこそこの売り上げだったようです。
曲作りの中心は ジャック・ブレイズ (Vo/B)です。4曲目はバラード調からだんだんとハードに盛り上がってくる曲。救急車(パトカー?)のSEなんかも使われています。5曲目は完全なバラードで、ここでA面が終わります。
ほっと息をついてB面へ。ポップでハードな曲から始まります。何度でも言いますが、こういう雰囲気づくりみたいなところがレコードの魅力なんですよね。A面とB面で気分を変えて聴けるっていう所。
B面2曲目の「Young Girl in Love」なんて、TOTOの曲だと言われても信じてしまいそうなキャッチーなロックンロールです。
3曲目4曲目もそれぞれに良い曲ですが、ここでは割愛。そして最後の曲「Night Ranjer」少し凝った構成の曲となっております。
と、最後は尻切れとんぼみたいな終わり方になってしまいましたが、一時代を作ったこのアルバム。立派に殿堂入りさせても良いかと思います。
今やほとんどの人が忘れかけているナイトレンジャーの存在。spotify かなんかで検索して、聴いてみるのも乙だと思いませんか?
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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