サラリーマンだからこそ「正気でいられる」件について
サラリーマンのメリット
最近のネットは「個人の時代」というのが流行りで、起業やフリーランスなど「個人として」活躍することが称揚されがち。
この流れ自体は私も大賛成で、既存の組織を離れて自分がやりたいことで起業したいと思う人、フリーでやりたいと思う人が増えることが日本の活力に繋がると信じている。
ただ、個人的には、自分はサラリーマンをやっているおかげで「正気を保てている」なとよく思う。私の場合は、仮に独立とかしたらすぐ引きこもるのは間違いないなと。
というのも、組織の中で、人の目があって、そこに責任が生じることでようやく「やらなくちゃ」と思えるから。あと、組織というのは人間関係など良い事も嫌な事も両方あるから、逆にそれが気持ちのバランスを取ってくれているとも感じる。
もし独立して、好きなことやっていい、誰にも怒られない、となったら間違いなく仕事はほどほどにして、一日中ツイッターして、眠くなったら昼寝して、やることなくなって飽きてきたら漫画読むと思うし、人と話す機会も減ってくるから感情のバランスもうまく保てなくなる気がする。
「本当の自分」なんてない
複数のペルソナを「演じる」ことができるのが組織で仕事するところのいいところだなと思っていて、私の場合だと、ひきこもりがちな部分の性格を中和とか相対化してくれている。なので、最近よく言われがちな、「本当の自分」に正直に仕事しよう、というのは気をつけないと危険だと思う。仕事と私生活の性格が違う、くらいがいいかなと。
というのも、そもそも「本当の自分」なんてないのかなと。人間の性格は単一でなくて、複雑なグラデーションになっているし、そもそも外部の環境に自分が規定されている、という側面も強い。
組織にサラリーマンとして属して、その環境にうまく適応させながら振る舞っていると、いつの間にかそれが「自分」になっているし、その役割を担う演者としてうまく「踊る」というのが自分は好きだし、それが人生を生き抜くコツになっている。
例えば、仕事していれば必ず怒られることがある。そこで、仕事と私生活で人格をうまく切り分けられてないと、それに本当に傷ついてしまう。そういう人は若い人には特に多くて、それはすごく危険だなと。
私も昔はうまく切り分けられなくて、怒られるたびに本気で傷ついていた。自分はなんてダメなんだろうと落ち込んで、そのまま仕事が手につかなくなるようなことが多かった。
でも「そうじゃないんだ、仕事で怒られたってそれは人格とは関係ない」というのを数年に渡る試行錯誤を経てなんとかできるようになって、キャリアも安定してきた。
なので、今悩んでいる、特に若い人には、職場でうまく「演じられる」ようになるといいよと伝えたいですね。サラリーマンも悪くないもんです。
注:この記事は過去ブログに書いたものを再編集したものです
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以下リクナビNEXTジャーナルでの記事とインタビューも読んでみて下さい!
「マイナー」部門こそチャンスの宝庫 あきらめずに成功をつかめ!
https://next.rikunabi.com/journal/20160425/
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https://next.rikunabi.com/journal/20171130_P1/
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