原稿が先か、しゃべるのが先か? ~音声配信コンテンツの作り方~
「溝口駅長イベント俱楽部」のスタンドFMでの音声配信は、開始から2ヶ月が経ちました。
この放送は、平日の毎日、夕方6時に配信を続けています。これまでに休止したのはわずか2回で、私にとって完全に習慣化しました。
毎日の配信は自分にとって欠かせない日課となっており、サボる気にもならないほどです。
制作プロセスの実際
この放送は、台本を用意せずに即興で進める形式を採用しています。
収録前に10分程度かけて、頭の中で構成を練って、話の展開を整理します。
話題の複雑さによって準備時間は変動しますが、経験を重ねるうちに、以前のようにメモ書きを用意する必要もなくなってきました。
収録には「ClovaNote」(クローバ・ノート)というスマートフォンアプリを使用し、1回あたり約10分の音声を録音します。
録音は午前中に行うこともあれば、夕方ギリギリに収録することもあります。
AIを活用した効率的な後処理
収録後の処理では、最新のAI技術を積極的に活用しています。
まず、「ClovaNote」の自動文字起こし機能により、10分の音声データをわずか20秒で文章化します。一回の放送で生成される文字数は2,000から3,000字程度です。
次に、AIアシスタントの「Claude」(クロード)を使用して、文字起こしデータを読みやすい記事形式に変換します。
「Claude」は重複した内容を整理し、1,000から1,500字程度の自然な文章に要約してくれます。とはいえ、そのままでは使えない部分もあるので若干手直しをします。
10〜15分程度かけて手直しし、最終的にブログサイトの「note」へ投稿します。そしてその記事を「Facebook」へシェアしています。
AIツールを使って慣れよう
AIツールの導入により、以前は1日から3日かかっていた作業が、現在では約1時間で完結するようになりました。
しかし、こうした効率化の恩恵を受けるには、AIツールの特性を正しく理解し、適切に活用することが重要です。
AIは単なる検索ツールではなく、思考支援ツールとして捉えるべきです。
例えば、議事録作成や文章要約などのタスクにおいて具体的な指示(プロンプト)を与えることで、期待する内容に近い結果が得られます。
新しいアイディアの提案が欲しいときは、AIとチャット形式で対話を重ねることで、より詳細な結果を得ることができます。
時には思った通りの結果が得られないこともありますが、それは多くの場合、AIの使い方に改善の余地があると考えたほうがいいです。
大切なのは、AIを難しく考えすぎないことです。まるで同僚と会話するような感覚で接することで、AIは私たちの創造性を拡張しくれる強力なパートナーとなります。
これから情報発信を始めようとする方々にも、ぜひAIツールの活用にチャレンジしていただきたいと思います。
▼溝口駅長イベント俱楽部のラジオ[stand.fm]