初めて作った料理の話


つい先日「二月中はぁ、毎日ぃ、更新できるように頑張りま~!」といったのは私自身なのだが、気づいたら三日ほど空いてしまった。

理由は特になく、お酒を飲みすぎたりそのせいで道に迷ったりしたからだ。以後気をつけたい。ちなみに、道を聞くときは「すみませ~ん」と話しかけるよりも、「すみません!道を聞いてもいいでしょうか!」と声をかけるとほんの少しだけ相手に答えてもらいやすくなるし、怪しさはちょっと増すのでいつかの参考にしていただきたい。

さて、本日は幼少期にはまった料理本についてでも。

料理本を「料理について書かれていて、作り方が載っている本」だとすると、人生最古の好きになった料理本の記憶は幼稚園年長だった時のこと。
絵本がずらりと並んでいる幼稚園で、どういった経緯か忘れたが、その日の読み聞かせの絵本を選んでいいと先生に言われた日のことだった。
選んだ本で、豆腐のサラダの作り方が書かれた絵本だった。購入されたばかりの絵本だったようで、先生からは「のりたまちゃん、さすがお目が高いわねwふふふwww」のような反応をされたのを覚えている。

包丁を使わずに豆腐サラダが作れるよ!といった内容が絵と文章で描かれていて、おそらく、私はこの絵本と出会ったことで料理にはまった。
レタスをちぎり、塩蔵わかめと塩蔵クラゲを水で戻し、かにかまは細かく裂いて、豆腐は水切りをしてぐちゃぐちゃにつぶす。皿にきれいに盛り付けたら最後に彩でプチトマトをのせたら完成。
確か、初めて作ったときはわかめとクラゲの塩が抜き切れていないうえ食べやすい大きさに切れておらず、食べにくいししょっぱいサラダに仕上がった記憶がある。

そういったうまくいかないことも非常に楽しく、ドはまりし、毎週末のように作らせてもらっていた。
今となっては両親も忙しい中よくやらせてくれたな…とありがたく思うし、豆腐、潰さんでもよくない?と思う。(実際父に、潰さん豆腐が食べたいと言われた記憶もあるが毎回ぶっちゃぶちゃに潰してどや顔をしていた。)

母は料理が苦手で、おいしいと感じるものの幅が広く、褒め上手だったため、毎回全力で褒めてくれた。
そのおかげで幼稚園児の私は料理が楽しい!と心から感じる経験を何度も積むことができたし、こ~んな楽しい料理ってすごいやんけ!と純粋に料理とレシピが好きになり、小学校に入学してからは図書室の料理本を読み漁るだけでは飽き足りず、祖母宅の家庭の医学、新聞のレシピ紹介欄、地方紙のお料理紹介記事、市民図書館に置いていてある主婦雑誌等々、レシピというレシピを読み漁るように成長していった。

料理もレシピもいろんな表現をされる。家族への愛情、おいしさの秘訣、製作者からの手紙等々。
わたしにとっては料理は遊びであり、レシピは遊び方の説明書だった。
初めて知るルールがあるとわくわくした。共通する調理の工程を見つけると、そのほか応用できることはないかと考えを巡らせ、レシピ工程でを見て注意書きで書かれる内容を当てたりと、本当、一人遊びが得意な子どもだった…。

ありがたいことに料理に出会ってから27年たった今でも終わることなく続いていて楽しさがより複雑化している。
おそらく人生を終えるまでは楽しめそうな気がする。

料理ができるともてるぞ~!とか、人間力を高められるぞ~!とか、分かるしそうなったらいいよねえとは思うしそうなりたい人には知識を使って応援したいが、
5歳のころ、初めてお豆腐サラダを作ったときのような、料理を楽しむ心は残したまま生きていきたいな~と思う今日この頃である。

30代にもなったし、料理を楽しむ心と、効率よくこなす力を、両立、していきたい。(りょうりだけに)(つってね)

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