VRChat Creator Economyでできること
はじめに
VRChat公式がクリエイターを支援する仕組み、Creator Economyが2023年よりリリースされています。
ドキュメントも整備されつつあるようなので、実際なにができるのかを整理してみました。
2024/2/17時点で、主にここの内容を整理した記事になります。
販売できる製品
現状、Creator Economyで販売できるのは Paid role products と Udon products の2つです。
Paid role products
有料のGroup Roleです。
そもそも現状のCreator Economyの課金対象がGroupであり、そのGroupの特別なRoleを買うという感じです。
なので、これで出来ることもGroup機能に依存する形になります。
考えられるのは以下のような感じでしょうか。
購入者をターゲットとしたVRChat内通知
購入者が入れるGroup Instanceの作成
購入者へのGroup InstanceへのJoin Queue権の付与
Udon products
ドキュメントの記載をそのまま使うと "新しいエリアのロックを解除したり、Worldをカスタマイズしたり、メッセージを表示したりする" ということらしいです。
Udon productを作成し、WorldのUdonで使う具体的な流れとしては以下のようです。
Web上でUdon productを作成(説明、サムネイル、金額などを設定)(★1)
Unity上のUdon ProductManagerでUdon productを確認(★2)
Unity上のUdonで、Udon product の IDを使って色々作る(★2)
★1:当然、Store seller(売り手)でないと出来ない機能のようです。現在、追加の売り手を募集しているそうです。
★2:最新のVRChat SDK(3.5.0) では確認できず。
"VRChat World SDKの次のリリースである3.5.1には、現在のクリエイターエコノミー機能をテストして使用するためのライブラリが含まれます" とある通り、3.5.1以降の機能のようですし、3.5.0以上ということはUnity 2022が必須ということになります。
Udon productsでできること
このnoteの本編です(?)
Creator Economyの売り手になるとGroupにUdon productsを登録することができ、Unity上でもUdonProductManagerで登録したUdon productsが確認できます。
そして、Udon productsにはIDが振られているので、そのIDを使ってUdonをこねようね!というのが我々のミッションになります(クソデカ主語)。
Udonに追加されるAPIの詳細は以下で確認できます。
つまり、結局なにができるの?
Udonで何ができるかをまとめると、大きくは3つ
Instance内のPlayer × 購入済みUdon product の確認
「購入者だけが何かが出来るギミック」とか「購入者がいればInstance内で何かが出来るギミック」が作れるという話
「購入者だけが飛ばせるイベント」もあって、使い方によっては面白そう
VRChatのメインメニューに、GroupのページをOpenさせることができる
World内のポスターとかから、そのGroupのページへと誘導することができる
特定のUdon productの購入者リスト(※Instance内のみじゃなくて購入者全員)の取得
購入者全員を記載したSpecial thanksみたいなのが作れたりする
気になったメモ
Unity内で使えるUdon productsのObjectである"UdonProduct" は、モノとしてはUnityのScriptableObjectということらしいです。
Instance内のPlayer × 購入済みUdon product については、Method、Eventがいくつかある。
ギミック使用時にMethodで確認することもできるし、Join時や購入発生時に購入済みUdon productが通知されるEventもある。
いくつかの取得Methodは、Method実行 → Event通知という非同期な形。購入サーバに確認しに行くから?
どうやって管理/実装するかは製作者の腕の見せ所。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?