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大学生の息子たちへ伝えたいこと 面倒だけど結婚→子育てを勧めます編

夕方、ターミナル駅近くのイングリッシュパブにて、妙齢の女性ふたりが、黒ビールを飲みながら、ため息まじりに話していました。

「もうさ、結婚を飛ばして、子ども産んじゃおうかなと思う」

「わかる。本当、結婚したいと思える人、いないよね」

「最近、ニュースで卵子凍結とか受精卵凍結とか流れてて、そんな時代かとびっくりしたわ」

「そんなことして、産まれてくる子どもは、大丈夫なんかと不安になるけどね」

ビールとフィッシュアンドチップスを頂いていた私は、「子育てはひとりで背負うとしんどいよ、結婚を利用した方が色々お得だよ」と思わずアドバイスしたくなりました。


私は、結婚というプロセスを経たことは、よかったと思っています。

当時の会社の先輩や上司からは、「結婚して丸くなったね。いい旦那さんでよかったね」とよく言わました。

自分が育った実家が普通と思っていましたが、義実家を体験すると、家庭の雰囲気も、家族関係も、全く違いました。

長く一緒にいる親や弟たちは、私の性格や好みを把握してくれ、互いに良い距離感で一緒にいられましたが、夫との同居は未知との遭遇です。

互いの普通が違うので、小さなことも話し合って、ふたりの家庭を築いていきました。


また、子育ては、思いのほか長い期間、様々な問題に対処しなければなりません。

しかもそれは突発的で緊急なことも多いです。

夫婦だけでなく、親やきょうだい、身内、職場、友人、近所の人、保育園や学校、医療機関、公的機関のサポートは必須。

つまり、周囲の様々な人を巻き込んで、良好な関係を築いていく必要があります。

愛情をもって子どもと接してくれる人が多いほど、子どもも安定しますしね。


子育ては、勉強や仕事と違って、どこまで何をするか模索しながら進みます。

親と子の相性、その子の特性にもよりますが、親の抱えるトラウマや劣等感などはダイレクトに子どもに影響を与えます。

乳幼児期の子どもにとって、親は自身の生殺与奪権を持つ神様みたいな存在なので、全身全霊で親を愛し、親からの愛を求めます。

それに応えるのは、子育ての醍醐味でもあるかなと考えます。

思春期頃にはあっという間に親離れして、ひとりで大きくなったみたいな顔をしだしますけどね。

この頃から、子育て第2ラウンド開始で、質の違う大変さを味わうことになります。


子どもは、モノではありません。

思ったのと違うから、飽きたから、もっといいのを見つけたから、手放したり交換したりできません。

子どもを望むなら、是非、自分自身が子育てを満喫できる環境を創る努力を始めましょう。

親やきょうだいとの関係を改善したり、自分の短所と向き合ったり、そうすれば、新しい家族に出会う機会が巡ってくるかもしれません。

それが、自分自身にも、わが子にとっても、最良だと思います。


それでも、ホンマに、結婚は面倒くさいし、子育ては大変でした。

けれど、今生、私は子育てをしたくて女性に生まれた自覚があるので、ミッションクリアした謎の達成感があります。

上の子の高校生の頃のつぶやき、「もっと普通のママが良かった…」は、お互いの平和のために聞かなかったことにしています♪





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