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大学生の息子たちに伝えたいこと 10代で親から教えてもらいたかったこと編
1992年4月、私は新卒で運輸会社に就職しました。
当時は、男女雇用機会均等法が施行されて数年、バブルがはじける直前でした。
私は、結婚・出産をして寿退社をする心づもりでしたが、結婚したい人に出会えない可能性もあると考え、男性と同じ雇用条件(海外を含む転居を伴う転勤あり、賃金水準は男性並み)の総合職を選択しました。
同期は、総合職45名(男性35名、女性10名)、一般職45名(女性のみ)の合計90名でした。
入社式後、総合職は全員、1ケ月、会社保有の研修センターで、泊まり込みの集合研修を受けました。
会社について、仕事について、ビジネスマナーについて、会社の規則について学び、同時に同期で親睦を深めるよい機会になりました(ほぼ毎晩、飲み会がありました)。
その研修中、私はものすごくこっぱずかしい恥をかいてしまいました。
研修の中盤頃、午後の研修が始まる10分ほどに、10人ほどの同期が大会議室に呼び集められました。
ビジネスマナー研修の講師から、直々に、下記のように諭されました。
「午前の研修中に全員の個室の状態をチェックしました。今ここに集められた人の部屋が大変乱雑でした。朝部屋を出る時には、ざっとでいいのでベッドメイクし、ある程度部屋を片付けましょう」
朝ギリギリに起きて、身支度をして研修に滑り込んだ私の部屋は、ひどいものだったと自覚しています。
女子は私一人で、ホント、ものすごく恥ずかしかったです。
母は、警察のお世話にならない限り放任でしたし、私は、勉強と読書しかしていなかったので、社会的にとても未熟でした。
新入社員研修後の帰り道、大型書店で「マナー大全」というものすごく重たい本を購入し、自学自習するようになりました。
以降、テーブルマナーや料理、茶道、華道、着付けなど、諸々の習いごとを始めました。
私は、生来人柄がよい育ちの良いお嬢様には、憧れますし、全面降伏いたします。
やはり、子どもに、社会で生きていく上での暗黙知を教えることは、親の大切な役割だと考えます。
自分の身の回りをきちんと整えること。
自分から挨拶をすること。
返事をすること。
お礼をいうこと。
借りたものを、きちんと返すこと。
時間を守ること。
忘れ物をしないこと。
報告、連絡、相談をすること。
笑顔を心掛けること。
心身が上機嫌でいられるように日々をコントロールすること。
子ども時代に教えてもらえなかったら、その必要性に気づいた時点で獲得していけばよいのです。
何事も、遅すぎるということはありません。
大人になったら、どう人生を創るかは、自分自身に委ねられています。
やるべきこと、やりたいことを見つけて、それを追いかけてみて下さいね。
まるでドラクエのように、どんどん新しい世界が広がっていくと思いますよ。