書くことって難しい。
noteを始めようかな、と思ったのは、もう随分前の話になった。確か初めて書いたのは真夜中で、色々心が疲れた時に出会ったnoteに感銘を受けて、もっと自分のことをえがく練習がしたいと、そんなことを書いたように思う。あとは、そうだ。毎日書きたいって。
……書けなかったなぁ。
バイト心が死ぬほど忙しかったとか、学校が始まったとか、理由をつけようと思えばそれらしいものはいくつだって浮かぶけど、それでも時間はゼロじゃなかった。だからこれはただ単に、見栄っ張りな私のメッキが剥がれたってだけのことである。自業自得。責任不足。……だけど一つだけ言い訳を聞いて欲しい。私、書きたいものが書きたい時って、元来結構少なくて。書きたいことがほんの最後の3行ってことはよくある話なのだ。私はそこにたどり着くまでに無駄な枝葉をバシバシ伸ばしちゃうのが悪いクセだし、伸ばしてる途中で窮屈になって、ぽいと放り出してしまう。だからこそ完結できなかった作品は今もあちこちに山ほど眠っていて、思い出したようにちょろちょろ書き足しては、そうしてそのまま、また忘れる。手に取れば情熱を思い出すから捨てきれなくて、永遠に燻ったまま、歳を重ねてく。最低だ。だけどさあ。
だってつらいんだもん。捨てるのも、至らない技術で書き進めるのも。
捨てたら二度と思いつかないかもしれない。数年前の私の脳内でなら大傑作だったんだもん。もったいないと思ってしまう(私は私に才能があると思い込んでいるものだから)。それに、ふっと読みたくなった時に歯痒い思いをするかもしれないし、明日の私ならもっと上手く書いてくれるかもしれないし。……私は私の文章を誰かに見せる時、いつだって胃の中全部戻しそうなほど緊張する。小説は私の承認欲求だ。いつも、いつだって思ってる。私の作品が評価されるかもしれない。やっと誰かに認めてもらえるかもしれない。ここで書き続けてたらTwitterのフォロワーが馬鹿みたいに増えて、くだらない日常ツイにいいねが10個着く世界に行けるかもしれないって。だけど結果は付いてこなくて、いつも苦しくて、私の大好きなキャラクターの言葉が胸を刺す。
「手っ取り早く褒めて欲しくて、曲を作りたくなる」「だけど、不純な動機で作曲したって生臭い手垢が着くだけだ。みっともない」
……そうだよ。その通りだよ。だけどみっともないなりに、技術もちゃんと勉強してる。そこらでポイと誰かが投げた100越えいいねのSSの5倍文字数書いて、8倍は色んなこと調べてる。少なくとも私はそう思っている。だけど、報われない。……トドメはこれだった。私のpixivに届いた、一言の、メッセージ。
「甲賀の血はなおも生きている」
画面に浮かぶその文字列に背筋が泡立った。まるで背中から心臓をずぶり握られたようだ。咄嗟に天井に視線をやって、手近にあった万年筆を利き手で放つ。見事柔らかな天井板に突き刺さった万年筆は、そこからまんじりとも動かない。逆さになった筆先から静かに黒いインクが机へ滴ってくるのみだ。
──まさか、甲賀の生き残り?
かぶりを振った。そんなわけもない。甲賀の隠れ里は10年前に確実に落としたはずだ。鼠1匹逃がしてなどいない。嫌な汗を拭い、棚によりかかった私だが、その肩口へと静かに星型の黒い暗器が突き刺さる。片腕を庇いながら襖の方を睨めつければ、黒い衣を纏った私と対して歳の変わらないような少女が、燃えるような眼光でこちらを睨み付けていた。
「伊賀の永谷……我が師の仇、討たせて頂く!」
#サプライズニンジャコン
やってみたかったんだもん!!!
ごめんね!!!!!!!
(※ニンジャスレイヤー、及びニンジャスレイヤー翻訳チーム、並びにこの世のありとあらゆる法人とは全くの無関係です。)
Twitterで見かけてまんまとしてやられたので真似してみました。こういうのがnoteの面白いところだな〜と思う。大したこと書いてませんが良かったら哀れな伊賀の承認欲求モンスターに慈悲の心でスキしてくれると嬉しいです。
ちなみに焼きマシュマロとかアンチコメとかは貰ったことないです。失礼致しました。
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