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最好映画。 095 「マネーボール」 2011年。
成功して行く話だし、野球の話だし、ワイワイワーワーやっていくのかな、と思っていたら見事に裏切られました。「カポーティ」で有名になったベネット・ミラー監督は寡作で量産しない様ですが、その慎重な姿勢が表れているというか、物語を進めるために派手な演出を使わずに、セリフとセリフの間みたいなものを残しまくり、下手をするとチャーリー・シーンの「メジャーリーグ」になりそうな展開を抑えて抑えて観せてくれます。ビリーがクルマに乗っているときも、GM室で電話しているときもだいたい同じアングルで変えてこない。変えないから退屈だな、と慣れてきたところに事件が起こってアングルが変わる。微妙な差なんですが、印象に残ります。「カポーティ」もそういうところがありまくりでものすごく印象に残りました。動かないカメラ、切らない編集で押すので緊張感は抜群です。撮影は「ダークナイト」のウォーリー・フィスターで、てっきり暗くて見えないところを狙っていくのかと思ったら、渋く渋く暗部多めでしたが、色もあって意外で良かったです。ベネット・ミラー監督の次「フォックスキャッチャー」を観るのはいつになるやらですが。いろいろ書きましたが、年のせいもあって、ラスト、ケリス・ドーシーが唄うThe Showで全部持っていかれましたw
“Just enjoy the show!”
http://www.imdb.com/title/tt1210166/
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