最好映画。 185 「大脱走」 1963年。
宮部昭夫吹替のヒルツが観れる!ありがとう!BSテレビ東京!172分、ノーカットで久しぶりに観た「大脱走」は、やっぱり面白い!物ごころついた時から何度となくテレビで見ている、戦闘シーンのない珍しい戦争映画。脱走大成功とは言い難いし、スティーブ・マックイーン演じるヒルツ大尉が鉄条網そばをバイクで疾走するシーンが有名ですけど、この映画のキモはリチャード・アッテンボロー演じるビッグXが最初に会議を開くところだと思います。「今回の作戦は従順に収容されているフリをして250名の脱走を企てる」と宣言するところ。250名!トンネル掘る映画だとは知ってましたけど、規模が違う笑。どうやって??って観てる方もその作戦を見守る同士になるわけです。実在したイギリス・アメリカの脱走常習犯を集めた特別な収容所、スタラグ・ルフト北捕虜収容所。集められた捕虜は脱走のプロフェッショナルしかいないわけです。トンネル王、情報屋、偽造屋、仕立て屋、測量屋、警備屋、調達屋、陽動屋(?)。しかもその役割をその会議の最中にささっと決めて、あとは実行あるべし。およそそんな時間あるわけないと想像できる捕虜生活の中でプロたちは調達し、偽造し、トンネルを掘る。組織で犯罪を犯すにせよ、規模が違う笑。この人たちすごい!としか思えません。監督のジョン・スタージェスは「荒野の七人」(1960年)「OK牧場の決斗」(1957年)「老人と海」(1958年)を作り上げた、へこたれない男たちを描く名手だと思います。引退作が「鷲は舞い降りた」(1977年)ですもん。原作のポール・ブリックヒルが自らの体験をもとに描いた原作をジョン・スタージェスがすぐ映画化権を買取、プロデュースも兼ねて映画化したのは当然の流れだったと思います。スティーブ・マックイーンをはじめ、ジェームズ・ガーナー、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、ドナルド・プレザンス、1960年代の映画の主演級の俳優たちばかりが共演しているだけでもすごいです。中学生の頃に見て刷り込まれた宮部昭夫=マックイーン吹替の完全版なんて、何年ぶりだろう!家弓家正、大木民夫、大塚周夫をはじめとする、この俳優さんにはこの声!と言う方々ばかりで、楽しいこと然り。たまたまTwitterで誰か叫んでいたので、乗りましたw ありがとう!BSテレビ東京!この感じわかるの昭和の方でしょうが、ぜひ体験してほしい!
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