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最好映画。 060 「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」 1988年。
村川透監督、柏原寛司脚本。「あぶない刑事」シリーズがものすごく流行っていた頃に突然現れた和製ハードボイルド。新宿が舞台の雑多な雰囲気と、ずっと動き続けるカメラ、蛍光灯を主体とした撮影が、新しいノワールだ!ってすごく喜んだ記憶があります。村川透監督の「遊戯」シリーズも思い出します。カメラが若干引き気味な分だけオリジナルな雰囲気で、蛍光灯が影響する緑色のトーンといきなり始まる暴力、藤竜也さんの渋さ爆発な男の映画です。警察署内のシーンの猥雑さは日本映画には無いトーン。若干お話が乱暴なのと、もう15分短ければ、シャープな印象になったのにな〜とは思うところはありますが。映画館も限られていましたし、DVDも今年発売(!)ですっかり忘れていました。 ロッポニカって覚えてる方いらっしゃると思うのですが、 日活がロマンポルノに見切りをつけて一般映画をレーベルとして立ち上げた、 映画館=オリジナルコンテンツの珍しいカタチでした。 90年代初頭には無くなってしまうのですが、日活らしくもあり、そうでないものも含めていくつか面白い映画がありました。 刑事映画コーナーにあるとは思うのですが、久しぶりに観たいです。
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