最好映画。 048 「墨攻」 2006年。
中国の思想家集団、墨家から派遣された軍略家が孤立した城に乗り込み、10万の敵を翻弄する2000年前の戦争を描いた作品です。原作をご存知の方は多いと思いますが、小説・漫画があって、日本発進の原作。これがまた面白い。酒見賢一さんの小説を、作画森秀樹さん、脚本久保田千太郎さんが漫画にしています。兼愛、非攻を旨とする主人公、革離が次々と繰り出すお話。当初は戦略にいぶかしがっていた城の人間が次々とシンパになっていき、民の力をも味方に付けて巨大な敵を敗走寸前まで追い込みます。最後は言いませんけど、少数が無勢に勝る瞬間の爽快さは格別です。「のぼうの城」もこれ。 中国の広大な風土に黒い鎧。ものすごい量の矢の雨と2000年代よく見た印象が多いビジュアルですが、この映画は少し風格が違います。撮影が阪本善尚さんだから(だと思いたいw)。この規模の作品の撮影監督が日本の方というのはもの凄く驚きました。原田眞人監督と組んだ時とも印象が違っていて重厚です。音楽は川井憲次さん! アンディ・ラウが革離を演じていて、超カッコいいです。 「レッドクリフ」とかよりも断然面白い。中国歴史物のコーナーに必ずありますが、探すの大変かも。
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のんびりしてます。