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最好映画。225 「アビス」1989年。

ゲイル・アン・ハードとジェームズ・キャメロン、最強のコンビの第3作。深海を舞台にしたスリラーかと思いきや、未知との遭遇を果たす、不思議な映画です。なにせ140分のうち、120分までは海中アドベンチャー映画なんです。減圧に8時間もかかるような深海で活動するチームに、沈没した原子力潜水艦救出の指令が下ります。乗り込んできたSEALと軍の思惑に振り回され、深海基地で追い込まれてしまうクルーとSEALが諍いの上に見たものは・・SF映画になっちゃう前まで、本当にすごい。発電所の設備に水深15mのプールを作り、その中にセットを組んで本当に潜水して撮影したそうです。メイキング写真見ていると、暗くするために上部を埋め尽くすボールをたくさん浮かべて、暗い深海を表現しています。水中撮影は小道具もモノ凄いです。顔が見えるようにオリジナルでヘルメット、ウェットスーツもオリジナルデザイン。「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」にも出てきた、一人乗りの水中作業ポッドや深海基地も全部がキャメロンワールドで楽しい限りです。「アビス」までのジェームズ・キャメロン映画って、主役がおじさんとおばさんだったんです。有名なチタンの指輪で助かるあたりは、冒頭のトイレに指輪を投げてしまうシーンから繋がっていて、若者ではできない話だなあとか今更ながら思います。「ターミネーター2」「トゥルーライズ」はちょっと違いますが、有名な「タイタニック」から主人公たちのペルソナに興味が持てなくなったのかなとか思いますけど、この映画を境に、急激にエンターテインメント性の方向が変わっちゃいます。後につながる海や深海、世界を丸ごとつくってしまうデザイン力、CGを自在に使うところは今も進化し続けている気がしますが、年嵩の大人達の話をもう一度見てみたいな〜って思います。主演はエド・ハリス。「ウォーカー」「ザ・ロック」一番油乗っている感じの頃です。メアリー・エリザベス・マストラントニオが、海洋学者の奥さんを演じています。「ハスラー2」で、お!って思った後だったので、カッコよかったです。SEALのリーダーにマイケル・ビーン。「ターミネーター」「エイリアン2」と打って変わった悪役っぷりが最高です。撮影はマイケル・ソロモン。「バックドラフト」で生きているような炎を撮影した人です。ILMのデニス・ミューレンが黎明期のCGを使用して、未知の存在が水を立体化させるシーンを描いていて、びっくりしました。お話の最後をねぐってしまうのは、まあ、その方法なら映画終わらせられるよねえ・・という終わり方をしちゃって肩透かし食っちゃったからです(⌒▽⌒) 171分の完全版の方が面白い部分もありますけど、140分で十分楽しめます。昨日の晩に急にAmazonプライムに140分版が現れて、全部見ちゃって寝不足です笑。DVDまでしか出てなかったので、うれしい!久しぶりに面白かったです。液体酸素は本当にあるということも含めて、ジェームズ・キャメロンの海愛炸裂の映画、ぜひ。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CL4NFW3L/


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