なぜ今、信頼スコアを作ろうと思ったか・・・
こんにちは。株式会社bajjiのCEOをしてます小林です。今回のブログでは、弊社が来週打ち出す、信頼スコア、人と人との間の信頼を見える化する、次世代のSNSについて、ちょっとその背景、思いのようなものをお伝えしたいと思います。
まずはじめに、これは、信用スコアとは全然違います。そして、世の中の人の序列をつけようなどとは思ってません。
信用スコアと、このbajjiが目指す世界はまったく違います。
信用と信頼
英語だと、CreditとTrustとなります。何が違うか。
Creditは、「過去の実績から積み重なったもの」なんです。クレジットカードとは、過去の支払い能力から見て、これくらいなら、カードで払えるだろう、というものです。
一方、信頼というものは、「未来への期待感、応援の気持ち」です。
そう、未来なんです。
あいつはどうにかしてくれるやつだ。
あの人に相談したら間違いない。
未来への期待、応援、信頼、それを表そうというのが、bajjiであり、bajjiスコアなのです。
いやいや、そんなもの、どうやって?そんな信頼とか期待なんて、人の心の中にあるものじゃないですか?
そんな声が聞こえてきそうです(いや、実際、このbajjiのサービスを説明している中で、そういう反応もたくさんありました)。
でも、ぜひ考えてみてください。
ほんと、この10年で、いろんなものが見えるようになってきました。いろんな情報と繋がるようになってきました。いろんなものがあっという間に計算できるようになってきました・・・
いまいる場所、誰と友人か、何にLikeしたか、、、
次は、人と人との間の信頼です。
孫さんはAIが人類を、世界を、変えると言ってます。シンギュラリティ。もうすぐ人の脳よりも、AIはIQなどで超えていく。思考をし、推論をし、非連続な世界を導き出そうとすると。
それから比べれば、いま確実にみなさんの心の中に温めている「あの人への信頼の気持ち」を、見える化することは序の口だと、私は思っています。
信頼=それは、未来への期待です。
未来、つまり、未知の可能性を切り開く、そのポテンシャルの高さ、それを可視化したい。それが、bajjiなのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
では、どうやって、それをスコアに表すか・・・
このアイデアに着想を得たのは、2018年の9月頃でした。
はじめはトークンエコノミー で、面白いサービスを考えたいな、というところから始めました。
トークンエコノミー とは、ブロックチェーン・仮想通貨を使ったサービスで、そのサービスやアプリであり、またはゲームを使えば使うほど、そのサービスに関わる仮想通貨かトークンがもらえる(または、稼げる)というものです。
しかし、私はもう3年も仮想通貨や、仮想通貨取引所をやっていて、よくわかりました。
仮想通貨(トークン)である以上、それをサービスの中に組み込むことは本当に難しい。通貨的なものは組み込まないもの、だけれども、世界を変えるものをブロックチェーンで生み出したいと。
その時、配るもの(仮想通貨やトークン)を扱うのは、金融サービスとしての様々な法令に遵守する必要があり難しいが、でも、そもそもその前に、誰に配るべきか、誰にインセンティブを与えるべきか、それを判断するにはどうしたらいいんだろうか?と考えました。
「誰がインセンティブを得るべきなのか」
そこから実はbajjiは始まりました。
それはやはり、人から信頼を得た人が、獲得するべきだと、思い至ったわけです。
どういう人は、信頼を勝ち得るんだろう・・・
結局、それは人が、人に「思う」ものです。どういう時に思うか。
何気なく相談した時に、親身になって時間を割いて、話を聞いてくれた。
フェイスブックで悩みの投稿をしたら、数時間後に、会社のそばにたまたま来たんだけど、会えないか、とメッセージを送ってきた。
クライアントが激怒しているプロジェクトがあったとき、頼んでもいないのに、その噂を聞きつけて、サポートをしてくれただとか。
そんな日々の出会い、行い、言動、そんなものの積み重ねが、信頼へと繋がっていきます。
情けは人の為ならず。
この諺は、誤解している人も多いのですが、意味は、
「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる」
ということです。一方、それと表裏かもしれない違うことばで、こんな言葉もあります。
正直者は馬鹿を見る・・・
いや、そうじゃないことをしたいんです。
とにかく、どんなことでも相談に乗る人っていると思うんです。
ついつい、長話で、相談に対して、真摯に答える人っていると思うんです。
そういう人たちの、1つの出会い、1つのティータイム、1時間の会話。
これは実は、とてつもなく社会変革、未来をよりよくする時間だと私は思っているんです。
人と会うこと。話すこと。聞くこと。頼まれたことに答えること。実行すること。やりきること。
たとえ、それが、お金をもらった仕事の依頼でないことでも。
その1つ1つが、この世界にとって、意味があると、私は思うのです。
それは、人それぞれの思い出の中、心の中に残っていきます。だけど、このビックデータの時代において、そうしたものが、蓄積されていない、参照されない、それはなんか悲しいことだなと。
そこから、bajjiスコアの算出アルゴリズムを考えました。
bajjiスコアは、3つの要素からなります。
1 リアルに、実際に対面で出会っていること、その多さ
2 bajji(限られた枚数しか持っていない、押せる数が限られたlikeボタンのようなもの)をもらった枚数
3 bajjiを贈った枚数
スマホでなんでもできるようになりました。
簡単に繋がれるし、動画も簡単に公開できるし、クリック数回でタクシーも呼べるし、なんでも、Airで出来るようになりました。
だからこそ、リアルなんです。実際に会うことなんです。電脳になろうが、VRがすごくなろうが、私たち人間は、生物です。コンピュータじゃない。
だから、リアルで会うこと。自分の「感情」って人それぞれで違うものを贈るということ(bajjiを贈る)を、積み重ねたい。
その積み重ね、総合したものが、信頼スコア、bajjiスコアになる。そう考えたのです。
それをどう表そうか、、、といろいろと悩んだんですが、人と人との繋がりのソーシャルグラフは、グラフ理論に落とし込める。その昔、グーグルのラリー・ペイジらは、ページランクというものを生み出した。それもグラフ理論です。それは指数ベクトル中心性という理論なのですが、bajjiスコアでやりたいのは、人の信頼度を図ること。それを考慮して、考えたのが下記のアルゴリズムなんです。ちょっと情報工学理論的になってしまうので、その計算ロジックについては、後編にて(笑)
人の信頼は、人から贈られたもので決まります。
よくこういう人がいます。「○○は、俺の弟分だ」だとか、「○○は、俺の弟子だ」、「○○(facebookで繋がっている)は、俺の親友だ」だとか。自分の凄さを他人からの賞賛で作り出そうとする人。そこには、信頼はまったくありません。そういうタイプの人は、おそらく誰からもbajjiをもらうことはないでしょう。
そうではなく、自分の中から、心の奥底から湧き出るもので、「この人に会いたい」、「この人に、bajjiを贈りたい」そう思われる人こそが、社会が必要とする人なんだと思うのです。
そして、それを見える化しようという、その夢が、bajjiというサービスなんです・・・
それをブロックチェーンで作ってます。
ブロックチェーンで産み出した、次世代のSNSです。
来週の月曜日、ベータバージョンをローンチします。それを記念して、イベントを開催させて頂きます。おかげさまで、多数の参加を頂けそうです。まだ、席はあります。
ぜひ、あなたの信頼を、未来への期待を高めるべく、イベントに来ませんか?
6月24日(月)19時開始(18時30開場)
大手町Fabbitにて
https://bajji-event20190624.peatix.com/
最後までお読み頂きありがとうございました! シェア頂けたら嬉しいです。 もし宜しければ、今後の記事執筆のためのサポートをお願いいたします。