急にスマホ回線使えなくなって困った話

2024年4月16日，朝起きたらスマホ回線（モバイルネットワーク，電話共に）が使えなくなってしまいました。
4月17日の夜に何とか問題解決できましたので，解決に至るまでの道のりを紹介したいと思います。
同じ問題に直面した方は少ないかもしれませんが，参考になれば幸いです。

先に簡単なサマリーをお伝えしておくと，

• Google Pixel6/ NUROモバイル（ソフトバンク回線）の組み合わせで特異的に問題発生

• APNタイプの設定で解決

といった感じです。

使用している端末とスマホ回線

端末はGoogle Pixel6，スマホ回線はNUROモバイル（ソフトバンク回線）を使用しています。
このGoogle Pixel6/ソフトバンク回線の組み合わせが今回の問題の原因であることが最終的に分かりました。

ソフトバンク回線に４月１６日に起きた変化

４月１６日にソフトバンク回線の3Gは廃線となりました。また，同日に機器の故障が原因でソフトバンクの国際電話サービスが利用不可の状態となっておりました。
3G回線も国際電話サービスも利用してはいないのですが，それ以外に公開されている情報がなかったため，もしかしたらこれらの問題が波及して他の障害にも繋がっているのかな？，という疑いを持ちました。

Google Pixel6は故障していない

会社から支給されているスマホのSIMカード（Docomo回線）をGoogle Pixel6に挿入したところ，モバイルネットワーク，電話共に問題なく使用できることが確認されました。
そのため，Google Pixel6が故障しているわけではないことが確認されました。

SIMカードも問題ない

Zenfone5にNUROモバイル（ソフトバンク回線）のSIMカードを挿入したところ，モバイルネットワーク，電話共に問題なく使用できることが確認されました。
そのため，SIMカード単体にも問題ないことが確認されました。
以上より，Google Pixel6/ソフトバンク回線の組み合わせが問題であることが分かった次第です。

じゃあ何が問題だったか？

APNタイプの設定が問題の原因でした。また，Google Pixel6/NUROモバイルの際にAPNタイプの設定が問題となる背景があることが分かりました。

Google Pixel6でNUROモバイルを利用するためには，APN（アクセスポイント名）を手動で設定する必要があります。
NUROモバイルのウェブサイトにあるAPN設定の案内内容にはAPNタイプの設定内容に関する記載がありません（2024年4月17日時点）。
そのため，今までは設定時に空欄にしていたのですが，Google Pixel6ではAPNタイプが空欄になっていると自動的に設定内容が挿入される仕様となっています。
その結果，「自動挿入される内容」 ≠ 「ソフトバンク回線で設定しなければいけない内容」という事態が生じ，結論としてはそれが問題の原因でした。
ちなみに正しいAPNタイプの設定内容はソフトバンクのウェブサイトから入手できました。

何で今までは問題なかったのか？

APNタイプは2024年4月15日以前も適切に設定されていなかったはずです。
にも関わらず問題なく使用できていたのは今でも謎です。
一つの仮説としては，ソフトバンク回線の3G廃線に伴い，APNタイプを正しく設定しないと使用できない仕様に変更された，が考えられます。
ただし，その仮説を立証することはできないので，それ以外は考えられんけどよく分からんなぁ，という感じです。

カスタマーサービスの対応

今回はNUROモバイルから３名，Googleから１名，サポート対応していただきました。
NUROモバイルのサポートから「APNタイプ」の設定変更を提案していただき，それが解決に繋がったのでグッジョブでした。
（ただし，具体的な変更内容の提示はありませんでした）
残り３名のサポートは解決には繋がりませんでしたが，対応の丁寧さは非常に好感が持てる感じでした。
結果的にはGoogle Pixel6とソフトバンク回線の両方に詳しくないと解決できない問題であることが分かったため，サポート泣かせの案件だったと思います。