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戦況は太平洋戦争より悪い

新型コロナウイルスの感染第三波が本格的に広がってきました。

このまま無為無策のまま進めば、真冬の我が国は病苦と死で猖獗を極めることになります。北海道から既に医療崩壊が始まっています。

私の実家の所在する房総半島は、太平洋戦争戦争中、東京や千葉市街からの疎開を受け入れる避難先であったと聞いています。

しかしながら、千葉県が感染者最多を更新する中で、今週は実家のすぐ近くでも新型コロナウイルスの大型クラスターが発生したと報じられました。

本土空襲と異なり、ウイルスには疎開の方法はありません。令和の本土決戦は、都心にも疎開先にも容赦なく焼夷弾や原爆の雨霰が降り注ぎます。

昭和20年は回避した本土決戦に、令和2年の我が国は、突入していきます。私たちは、感染するために生まれて来たのでしょうか。重症化して、人工呼吸器やECMOに繋がれるために生まれてきたのでしょうか。

公の場で口にするのが憚られますが、「こんなことなら、第一波で死んだほうが幸せだった」という思いが、夏以来、拭えません。

奥崎謙三氏は映画「ゆきゆきて神軍の中」の劇中で、猖獗を極めたニューギニア戦線では、最初に死んだ兵のほうが、むしろ丁重に弔って貰えて幸せだったかもしれないと、遺族に涙ながらに語っています。

今にして思えば、新型コロナウイルスの第一波や、第二波は、現代の昭和19年6月八幡空襲や、昭和20年1月銀座空襲なのかもしれません。

令和2年の冬は、日本列島全体がニューギニアになります。

サルミ、ホーランジア、アイタペ。
札幌、大阪市、新宿。

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