雑談はさておき・・・歯科ってどこに行けばいいですか? : その5
具体的に話をしていきましょう、としながらちょっと横道にそれました。
しかし、これらの話がひとりよがりの偏った話でなく、
世の中の状況も見ながら話していることが伝わったのではないかと思います。
さて、実際当院で私が感じてきたことを話していきましょう。
当院のドアを開けて来られた患者さんの中で、さらりと当院に出会われ来院された方々は別として・・・
紆余曲折あってようやくこちらへ来院された方のほとんどが、以下の種類に大体分けることができるかと思います。
一つは、痛みがとれない患者さん。
一つは、いつまでも治らない患者さん。
一つは、お子さんで「うちではこれ以上診れない」と言われた患児さん。
今までの話でも触れてきた、”歯科に巡り合わなかった患者さん” とも言える方々と対話しながら感じてきたことを、
この三つに分けてお話ししていきたいと思います。
はじめにお伝えしておきますが、どこかの歯科をやり込めよう、とか、どこかを攻撃しよう、とか、そういう意図はありません。
人は性格もいろいろで、これも「性格分類・体癖論」的な見地から話すと話が脱線して長ーくなるので置いておいて...
そういう心持の方がこれをお読みになれば、
「結局何?なんか勝ちたいわけ?」
みたいな闘争心を持たれるのでしょうが・・・
それは残念なことです。
しかし、人それぞれです。
そういう優劣をつける方向性ではありません、としても、
っていうかそういう意味じゃないと言いながらそういう意味でしょう?
と言い出したり・・・キリがなく、
すべての人には伝わらないのが現実でしょう。
けれどもそこを再度念を押しておきますが、
これをお話ししている意図は、患者さんのため、それは当院へ来院出来る範囲の方々に限りません。
これからどこか歯科にかかりたい方々にとっても、
何かの指標になれば、という思いです。
その1、でもお話していますのでご覧下さいね。
歯医者に行くのは気が引けるなあ...
と、歯科医院は皆さん億劫になる場所です。
この話を知っておけば、早い段階で歯も、悩みからも救われたのではないか?
と思うのです...。
また、すでにどこかに通院されている方々で、どうしたらよいかわからなくなっている方々...
それらの方々の何かの参考になれば、と。
話し始めたきっかけはそういったところにあります。
あえてこのようなこと言うのは、結構勇気いるものですが...長年思っているだけでしたので...
ようやく...
笑。
いろいろとお待たせしておりますが。
”歯科ってどこに行けばいいですか?"をかなりの回数までお話してきました。
その続きです。
当院にたどり着くまでに、いろいろな歯科に出向きうまくいかなかった方々のお話を伺い、私が考察してみると、以下の3つくらいの患者さんに分けることができます、
というところまでお話していました。
一つは、痛みがとれない患者さん。
一つは、いつまでも治らない患者さん。
一つは、お子さんで「うちではこれ以上診れない」と言われた患児さん。
以上の具体的なお話をしていきます、と言いながら中断しておりました。
今までのお話は、その1~からをご覧下さい。
〇痛みがとれない患者さん。
気になるところ、はじめの訴えを「主訴」と言います。
皆さんが歯科に行く決心がつくのは、
どこかお口の中に違和感があったり、痛い時ではないでしょうか。
つまり、痛みがとれないというのは大抵おそらく、
主訴が解消できていない、ということです。
それはどういった場合に生じるか、私の臨床経験のみで私が感じたままでお話しますが、
①患者さん自身が痛みの場所がわからない、痛みの内容を伝えきれていない時
②術者(歯科医療従事者)が痛みの場所や内容をわかってあげれていない時
③患者さんがやや怖がりさん、痛がりさんの時
上記のこういった場合、痛みがいつまでも解消できないことが起きているようです。
ですので、何かしらの偶然とでもいいましょうか、当院に出会いがあったことで、患者さんお話を伺い、観察を続けて行けば、
そんなに症例自体が難治性のものは存在しないように感じます。
ただ、紆余曲折あったんだろうな、という治療履歴は患者さんのお話しを聞きながら、
今までの経過の辛い心情を感じることができます。
そのようにいろいろと糸の絡まった治療履歴を紐解いていくのには、
大変時間がかかる場合はありますが、
こちらも前向きに目と耳と手を働かせています。
◯いつまでも治らなくて来院
いつまで通っても治らないので...
と転院して来られる患者さんもいらっしゃいます。
一度通院していたけれど、中断し来院した方。
今迄も通院していたけれど、止むを得ず転院して来院した方。
大きく分ければそんな感じになります。
これは前述の話にも繋がりますが、
歯科に通い始めるきっかけは大抵主訴が痛みなわけです。違和感、と言われる場合もあります。
そうであれば、患者さんが"治らない"とおっしゃるのは、大体痛みや違和感が続いているということです。
または、治療を開始した歯がいつまでも触られないままなのかもしれません。
その場合は、もしかしたら、の話ですが、
主訴の部分を一番に治療せず、他の部分から治療を開始されているのかもしれません。
歯科の保険治療の流れは決まりごとがあり、
流れを重視しないと保険治療が出来ないことが多いので、きちんとそうした説明がされないまま主訴の部分を放置されてしまえば、
患者さんは"いつまでたっても治らない"
と感じてしまうものでしょう。
保険治療の流れのために、
主訴への治療が一旦お休みになる場合は
じゅうぶんな説明が必要だと考えます。
そうではなさそうな場合は...
やはり、前にお話ししました、術者が痛みと原因をきちんと把握できていない、というパターンかな、という予想になります。
長期間に渡り、歯やお口の問題がなかなか解決されない場合には、
転院も視野に入れる必要はあると考えます。
特に歯に焦点を当てれば、歯は硬組織で不可逆なものです。
早期発見、早期治療が重要です。
予防医学でいうところの第二次予防。
早めのチェックで歯へのダメージは少なくなる、というのが予防医学の第二次予防。
早めに対処したほうがいいのです。
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