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今の学校崖っぷち『昔は良かった』じゃない!!

みなさんこんにちは。

『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、

経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今日は、

『うちの子にはバシバシ』

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『うちの子にはバシバシ』というテーマでお話ししていきたいと思います。

同様の内容を動画でもご覧いただけます↓↓

この令和の時代にあっても、家庭訪問などで保護者の方とお会いすると、『先生、うちの子にはバシバシやってもらって構いませんから。よろしくお願いします。』と言ったことを言ってくれる方がいます。

この言葉を聞くたびに、実はとてもホッとしている自分がいます。

それは、『言うこと聞かなかったら殴れる!』というお墨付きを頂いたからではなく、言葉の裏にある教員に対する信頼と敬意を感じるからです。

それが何より嬉しいことです。

正直、殴るどころか、特別に目をかけてあげよう、そんな風にすら思います。

学校の変化

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『昔は良かった』先輩の先生方からこんなことを聞くこともあります。

その良かった昔っていうのは、恐らく、学校や教員に対する目が良かったのではないかと思います。

昔の学校は、敷居が高かったとも聞きます。学校に保護者が行くっていうのは少々の気合いと勇気が必要だったのでしょうね。

では、今と昔、一体何が違うのか?

学校への見方

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学校への見方が変わったのではないかと思います。

昔は、学校の『味方』敵味方の味方が多かったと思います。

一方、現在は、昔に比べて味方が少なく感じます。

いや、もしかしたら味方は減っていないのかもしれませんが、敵と言わざるをえないような人があまりに目立ってきたため、味方が減ったように感じているのかもしれません。

いわゆるモンスターペアレントという存在。

自分の子どものことしか考えず、学校の事情を考えることは愚か、学校の話を聞こうともしない。

こういう人が実際に少なくないのです。

そして、悪いことに、学校は、事なかれ主義を貫きたいあまり、こういった人々の意見をだいぶ受け入れてしまっているという悲しい現実があります。

理不尽なことを言う親に、理不尽ですよ、と伝える人がいないのです。

こう言う時こその管理職(校長、教頭)と思うのですが、弱腰の人がほとんどで悲しくなります。

そんなことを繰り返してきて、現在のような学校に対する見方が出来上がってきているのだと思います。

悲しいことに、学校の立場の弱さを感じる場面が多々あります。

言いたいことはいっぱいあるのに言われるばかりで我慢していることがそれぞれの先生にあると思います。

何がそんなに変わってきたのか、それは

教師への尊敬の低下

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まずは、教師への尊敬の低下があると思います。

昔の教師は尊敬されていました。

恐らく聖職と呼ぶにふさわしい立ち居振る舞い、行動をしていたのでしょう。本当でしょうか?

ここら辺の真理はわかりません。

なぜなら、昔の教師はよく生徒に手をあげていましたよね。

現代の教師は、それをしませんよ。

それでも、当時はやはり先生がそうするのなら、お前が間違っていたのだろう、と咎められるのは子ども側だったのでしょう。

では、なぜそれだけ尊敬されていたのか?

一つあるのは、『学歴』だと思います。

昔は今に比べ大学への進学率が高くなかったため、大学に進学できる人はほんの一握りだったと聞きます。

そのほんの一握りの頭の良い先生たちに周りは敬意を抱いていたのでしょう。

しかし、現代。大学全入時代なんても言われます。

教師の学歴が、(偏差値レベルで)相対的に保護者たちと対等またはそれ以下なんていうケースも少なくなくなり、敬意が失われている面もあるのではないかと思います。

常識の欠如

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また、常識の欠如という面もあると思います。

学歴等はさておき、自分の子どもがお世話になっているのであるから、普通は一定の敬意があって然るべきなのにそれがない。

教師からすると、少なくとも平日毎日8時間近く一緒にいて、勉強を教えたり、運動を教えたり、時に人の道を教えたりしているにもかかわらず、感謝すらされない。

やるせなくなりますよね。感謝は愚か、逆に何かあれば文句を言われたりもする。

これは保護者のマナー違反です。人間関係は鏡ですから、本当に鏡のように対応をしてやりたくなるのが本音です。が、それを抑えて話を聞くわけです。辛いですね。

聖職という自覚の薄れ

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これは非常に難しいことなのですが、教員側にも自分の職業が聖職であるという自覚が薄れている、というのもあると思います。

これだけコケ下されたりしながらも、”聖職たれ”というのはかなり難しいことだと思います。

昔のように、周りの応援あって聖職たらしめるというのもあると思います。

今は、周りの見方が昔と違います。

だけど、見てくれている人は見てくれていて、今の時代にあっても、尊敬を集めている先生は存在しています。

では、どんな先生が尊敬を集めているか?それは、生徒や保護者に寄り添える先生ですね。

生徒や保護者のニーズにうまく応えられる先生ですね。

そんな先生でも、実は苦しいと思います。そうあろうとするには、それ相応の努力が必要だからです。

そういった先生にも教師に向けられた逆風は同じくあたります。心折れずに頑張るには、相当の強い気持ちが必要です。

だからあらためて、『うちの子にはバシバシ』そんな風に言ってくださる保護者の方には本当に救われます。

お世辞でもいいから、『いつもお世話になっています』と言ってください。

それだけでどれだけ頑張れることか‥。

裏を返すと、それだけ感謝の言葉が耳に届かなくなっている事実があります。

どうか、教員にガソリンになるようなお言葉をかけていただけませんか?もうかなり鍛えられているので、相当燃費良く走ると思いますよ(笑)。

まとめ

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さて、今日は、『うちの子にはバシバシ』というテーマで、学校への、教師への見方がずいぶん変わり、それはあまり建設的ではないよ、というお話させていただきました。

学校と家庭、子どもたちにとって本当に良い関係とはどういうものなのか、ご一考頂けると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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