『こぐま社からの贈り物』に学ぶ子どもの見守り方
みなさん、こんにちは。
のりそらです。
『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、
経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今日の目次です↓↓
『こぐま社からの贈り物』
引用:https://www.kogumasha.co.jp/ こぐま社HP
『こぐま社からの贈り物』というテーマでお話をしていきたいと思います。
みなさん”こぐま社”という会社をご存知ですか?
絵本の専門出版社です。
先日、このこぐま社から1通の手紙が我が二女宛に届きました。
中を見せてもらうとビックリ仰天。
とても心温まる内容で心を大きく動かされました。
長女の時にもいただいていたようなのですが、私が知ったのはつい数日前に二女がこのお手紙をいただいた時。
なぜ、このようなことになったのか?その全貌が知りたくて、あれこれ追究してみました。
有名な話かもしれませんが、私の口からもお話しさせてください。
まず、なぜ手紙が届くのか?
自宅に手紙が届くまで
こぐま社が40年以上前から行っている「子どもが10歳になるまで毎年誕生日カードを送ってもらえる」というサービスがあるそうです。
このサービスは、ホームページには明記されていないため、ツイッターなどのSNSで、子育て世代の間に口コミが広がっているのだそうです。
誕生日カードをもらう方法は、
①こぐま社の絵本を買う
②その中に入っているアンケートハガキを書いて出す
という簡単2ステップ!
しかも、アンケートと言っても設問は少なく、
①購入した絵本のタイトル
②購入店舗名
③保護者の名前
④電話番号
⑤住所
⑥メールアドレス
⑦子どもの名前
⑧年齢
⑨誕生日
⑩今こぐま社から定期的に何か届いているか
⑪この本をどこで知ったか
⑫本の感想(ハガキ表面)
これを書いて送るだけです。
我が家では、妻がしっかりこの過程を踏んでいてくれたということですね。
面倒くさがりな私だったら絶対にスルーしてしまうところですが、そこはさすが母。10年前に戻って感謝です。さて、その後はどうなるか?
毎年バースデーカード
手紙を出してからは、誕生日が来るたびに、可愛いデザインのバースデーカードがこぐま社から届きます。
もちろん、毎年違うデザインで、住所や名前等は、手書きで書かれています。
アンケートハガキを書いてから、9歳の誕生日までこのやりとりが続きます。
だってこのサービスは、「子どもが10歳になるまで毎年誕生日カードを送ってもらえる」ですから、翌年の10歳でラストです。
そのラストが我が二女の場合は先日だったわけです。
さて、10歳の誕生日。やはりこぐま社さんから届きます。
しかし、明らかにこれまでとは違うのです。
9歳まではハガキだったのに、10歳である今年は封筒の手紙なんです。
娘が中を開けてみると、折りたたみ式のバースデーカードと1通の手紙が入っていました。
この1通の手紙に完全にやられてしまいました。
最後の手紙
引用:https://www.kogumasha.co.jp/ こぐま社HP
内容を全文紹介させていただきます。
お誕生日おめでとうございます。
何年も前の今日という日に、あなたはこの世界に誕生しました。それからしばらくして、ご家族のだれかがこぐま社の絵本をあなたに読んでくださるようになり、絵本にはさんであった読者カードをこぐま社に送ってくださって、私たちはあなたのお誕生日に『おめでとう!』のことばを届けられるようになりました。今までお送りしたバースデーカードは、あなたがずっと絵本と友達でいてくれたことへの、こぐま社の感謝のしるしでした。もう大きくなったみなさんの中には、毎年楽しみに待ってくれている人、ちょっと子どもっぽいんじゃない?と思い始めた人‥。いろんな人がいると思います。
私たちが、バースデーカードを送りはじめてから、40年以上の月日がたちました。はじめはそれほどおおぜいではなかったのですが、今では1年間に30万人以上の子どもたちにカードを送りつづけています。そして毎日その数はふえています。
そこで、こぐま社からお願いがあります。大きくなったあなたから、これから絵本と出会う小さな子どもたちへ、バースデーカードを受けとる楽しみをゆずってあげてくれませんか?
でも、「私はもう大きいけれど、バースデーカードを楽しみにしています」という人は、どうぞえんりょしないで、そのことを手紙やハガキに書いて、私たちに知らせてください。楽しみにまってくれる人にバースデーカードを送るのは、私たちにとっても本当にうれしいことなので、来年からもかならずお送りします。まっていてください。(あなたの誕生日と連絡先の電話番号をかならず書いてくださいね。)
これから大きくなっていくにつれて、きっと今までよりももっといろいろな種類の本に出会うことになるでしょうが、勉強やスポーツや、さまざまな楽しみも増えて、本からしばらく遠ざかることも、きっとあると思います。でも、もし、あなたがこまったときや、何か知りたくなったとき、だれかに相談したいときは、その相談相手として“本”があることも、どうぞ忘れないでいてください。本の中には、何百年も昔から生きてきた人々の知恵や知識やおもしろい考えが、いっぱいつまっています。きっと本があなたの力になってくれるときがあると、私たちは信じています。 こぐま社
まとめ
正直心が震えましたね。
ここまで見通せる力って素晴らしいなと思います。
最高で10年という月日が、このストーリーに絶大な力を与えてくれていますね。
すごく大切な教育的配慮がたくさんたくさん詰まっていると思います。
単発な『頑張っているね』という声かけよりも、『いつも頑張っているね』という声かけの方が嬉しいのは、ずっと見ていてくれた感があるからです。
また、子どもはすぐに答えをくれないものです。
親や教師として、結果をすぐに求めようとする自分の姿勢に反省です。
いつかきっとわかる時が来る、そういうスタンスも大事ですよね。
こぐま社さんは、何年も娘たちのことを気にかけてくれていたのですね。
30万人もの人に毎年忘れずにハガキや手紙を出すことは容易ではありません。
娘は、感謝の気持ちとともに、次の世代の子に譲るということにしたそうです。
どうかこれからも長く、長く続いて欲しいと思いました。
そして、そんな素敵な心意気をもった会社、こぐま社を応援していきましょう!
今日は、『こぐま社からの贈り物』というテーマでお話をさせていただきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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