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掛川市を外から見る者の想い     ~掛川100景のかけら~ 和田岡古墳群

今回私がこのプロジェクト『掛川市の魅力ある場所や物事を集め、ネット上に記事を掲載する』に参加したきっかけはランサーズの新しい働き方LABです。「研究員制度」にご興味のある方はこちらへどうぞ。

今回企画に参加したことで、リサーチだけではなく、執筆の機会を得ることができました。もちろん管理者のリライトは入っていますが、私的にはライターへの一歩を踏み出したことには変わりありません。

掛川100景を掲載しているnote、執筆に携わった 和田岡古墳群 はこちらです。よければ ♡スキフォローお願いします。


はじめに

リサーチ、執筆は『文字制限』があり、端折りすぎてしまうと伝わらない。『文章で想いを伝える』ということがこんなにも難しいと痛感した執筆までのエピソードをまとめたものです。

そんな時に思い出すのは、2024年11月某日。夜明け前に掛川市に到着した日のこと、吉岡大塚古墳に登頂して見上げた夜空でした。
たくさんのキラキラした大小さまざまな星 🌟 とにかく空気が澄んでいてきれいだったことを覚えています。

私がリサーチしたのも間違いなくキラキラしたかけらを拾い集めたもので、執筆は多くのかけらをまとめたもの。そんな気持ちから伝えきれなかった想いを【取材後記】として残すことにしました。


1.執筆の方法、リサーチ

私の執筆方法は、ネットや書籍からの下調べから始まります。

ただ『古墳のフォルムが好き』『古墳に行った時の空気感(緊張感)が好き』が一体何を語れるかは、このリサーチ次第だと思っていました。

和田岡古墳群は1kmの範囲になんと23基の古墳があります!!

その中で吉岡大塚古墳』『春林院古墳』『行人塚古墳』『瓢塚(ひさごづか)古墳』『各和金塚(かくわかなづか)古墳の5基は国指定史跡です。

そのうち復元が終わっているのは『吉岡大塚古墳』のみ

『もったいない・・・』それが最初の印象です。

掛川市観光情報より引用

前方後円墳はよく知られていると思うが、吉岡大塚古墳 はあまりお目にしない 帆立貝形古墳 なんです!!

コトバンク 引用

『とにかく見てみたい!!』『(古墳の上に)登頂してみたい!!』『復元していない古墳を探し当てたい!!』と思いつつも、体調不良に悩まされなかなか実現しないまま・・・

とりあえず新しい冊子を入手💕

歴史道 (私物)

その他に地元の図書館に入りびたり、古墳や古墳時代の書籍を片っ端から借りて読んでいました。

2.取材

11月上旬に訪掛(これは掛川市では普通に使われる言葉)しました。
夜中に地元千葉県を出発🚘 早く着きすぎて 🌙夜明け前🌙

出発前に場所の確認をしましたが、吉岡大塚古墳に住所はない のです。掛川市公開の住所は 静岡県掛川市高田(サカタのタネ圃場近く)

頭に??をつけたまま走らせると、茶畑の中に突如現れた古墳!!

夜中なのに歓声を上げたのはいうまでもなく。到着後はそわそわ『夜中だけど登っていいかな??』という感じです。この想いこそ『言葉にならない』(すみません。今振り返っても興奮冷めやらぬ状態です💦💦)

とりあえず周辺を探索 した後に、初登頂しました(´;ω;`)ウッ…感動
寒かったけど『空気が美味しい♡』茶畑の匂いですかね。

明け方まで車で仮眠して夜明けを待つ。朝日を浴びた古墳は神秘的な雰囲気でした。

夜明けの吉岡大塚古墳

再び登頂して大きく息を吸い込んだ。『いい眺め♡』

当時の首長になった気分!!復元側から

古墳は、高台や眺めのいいところ に作られるという仮説 は合っていると思った。眼下を見下ろすと緑豊かな茶畑が広がっている。

このあと古墳の周りをウォーキングしている方にお会いしました『おはようございます』というと「おはようございます」と答えていただけました。(朝から騒がしくて申し訳ありませんでした💦)

修復前の古墳を探しにも周りました。しかし看板や住所はないので『多分これかな?』(位置的に春林院古墳 辺り)という感じ。


そのあと 掛川市役所 に来庁しました。
インフォメーションにて来庁の目的を伝えると、考古学ご専門の職員さんを紹介して戴きました。突然の訪問にも関わらず丁寧な対応ありがとうございました!!

お話した印象は『古墳を復元したけど、特に広める意図はないのかな?』

他の古墳がある市区町村は、古墳ブームにあやかって積極的に公にしている印象がある。それが掛川市にはない。またそれも好印象ではありました。


次は 掛川埋蔵文化財センター に移動。どんな出土物が飾られているのか?

文化財専門員さんが受付をしてくださっていました。約6年をかけ修復が完了している 吉岡大塚古墳ですが、現在も引き続き出土遺物の調査をしています。展示室の隣の部屋にたくさんのパーツが置かれているのを入口からちらっと見せていただきました。

修復時に小さなパーツを漏れなく拾い上げたのだろう。それを当時の形に修復する作業は、経験と膨大な時間が割かれる作業。頭が下がる思いでした。


円筒はにわは市民が復元したそうです

3.感じ取ったこと

古墳の修復は市区町村の 一大プロジェクト 吉岡大塚古墳の修復だけで6年かかっている。しかしそれで終わりではなく、まだ出土物の調査が続いている。いつ終わるかはわからない。
併せて他の古墳も調査はしているので、出土物があります。こちらの調査も並行している。

展示された出土物を見ると、状態の良いものが多いように感じました。それは長い間手つかずに残していたという証でもありますが、掛川市という風土も関係するのかな?と思いました。

掛川市の断片しか見ていませんが、自然の多く残る市は過去の記憶と共存している。そしてきちんと後世に託している。

さいごに・・・

ただ古墳やはにわのフォルムが好きなだけ。ただ見てるだけで満足!!の私が200㎞以上も離れた掛川市の古墳が見たい!と行動したことは、皆さんには普通のことかもしれませんが、私個人としては奇跡的なのです。

元々このプロジェクトに参加したきっかけの一つは、10年前に大病をしたことがあります。再発をさせないための生活基盤を作ること。それは病後に心的に失ったものが多かったからで、その中には『遠くに行けない』だった。

家から離れて『家族の知らないところで倒れたらどうしよう・・・』と不安になる。

ただ今回は行って帰って来れたので、私が移動できる距離が伸びたことになります。いろんな意味で貴重な体験をしました。

こんなにも神秘的かつ心が高揚する時間を過ごすとは思いもしなかったです。また改めて訪れたいと思います。

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