あなたは今どこで何をしていますか -2024年8月15日の日記
□8月15日
タイムラインに、青い空を背景にした灰色の人物のイラストがいくつか流れてきた。今日、そっか。その日か。
私はあまり詳しくは無いのだが、毎年この日になるとカゲプロのファンの人たちが何か盛り上がっているのを見る。
10年以上前。
当時はカゲプロ全盛期で、8月15日にはTwitter上で今よりもずっと多くの関連ツイートがあったのを思い出す。そして、言わずもがなこの日は終戦記念日でもあり、当時カゲプロに傾倒していた子供たちの様子を危惧したような人物のツイートが拡散されていたのも微かに覚えている。
ツイートの詳しい内容はおぼろげだが、「8月15日は終戦記念日であり、日本人としてそれを忘れてはならない。カゲプロの日ではない。」といったかんじだっただろうか。少し語気が強いような印象だったと思う。当時カゲプロに傾倒していたのは主に小学生から中学生くらいの子供だった。その子供たちが、戦争よりもボカロやアニメを重要視していることに危機感を覚えたのだろう。当然だわな。そんなかんじで、カゲプロファンへの否定的な意見とそれに対する更なる反論と…といったふうに議論は激化していた。
そんなひと騒動があったよなぁ…懐かしいよなぁ…。
私は世代的にはその当時の子供たち側であったが、カゲプロは通ってこなかった。カゲロウデイズ以外の曲はわからない。だから、背景にどんなストーリーがあるのかとか、日付にどんな意図があるのかは知らない。だが、わざわざ8月15日にするということは、きっと終戦記念日にちなんでいるのだろう。
当時、認識を危惧されていた子供たちだが、私が思うに心配するほどのことは無かったと思う。子供というのは得てして浅はかなものだし、成長とともに考えは改まっていく。
というか、当時の子供たちももう大人になったんだよな。自分も当事者でありながら、なんだか不思議な感覚だ。パーカーを着て、フードで目を隠しながら「メカクシ完了」と言ってた同級生たちはどこへ行ったのか。いま何をしているのか。みんなちゃんと仕事とかしてるのかな。
年を重ねるほど、同級生という存在のありがたさが身に染みてくる。私は学生時代の友達全員と連絡を断ってしまったので、ネット上で同学年の人を見つけては勝手にありがたがるだけの日々なのだが。
同じテレビ番組を見て、同じゲームをやって、同じ音MADで笑って、同じボカロ曲をカラオケで歌っていた同い年のオタク。なんてありがたい存在。友達になってほしい、後生だから。文通とかしたいです。当方、かわいい便箋あります。
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