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『ベイビーわるきゅーれ』感想 -2024年10月3日の日記

□10月3日
今更ながら『ベイビーわるきゅーれ』を観た。

良かった……。

私はアクション映画が好きなのだが、ここまで共感ベースに観れたアクション映画はこれが初めてかもしれない。私が普段観ているのは ”筋肉モリモリマッチョマンの変態” が主役のやつとかだから。シュワちゃんを共感で観たことはないから。

『ベイビーわるきゅーれ』
概要としては、高校卒業間近の女子高生二人組が殺し屋をやっているという設定の話だ。

高校を卒業したら表向きは社会人としてやっていきながら殺し屋派遣会社(?)の業務を請け負うことになっている二人は、進路のことでぶつかり合いながらも互いに助け合い大人になっていく。

劇中に挟まれる会話の端々に現代的なリアリティがあって、私たちの生活の地続きのところに彼女たちが居ると思わせられる。

バイト先でのうまくいかなさ、全然居るラインでの嫌な人の感じ、遅刻しそうなときの感じ、18~20歳くらいの女の子の喋り方、テンション、発言内容など、彼女たちが殺し屋であるということ以外の全ての部分が実在性を帯びていた。(ちさとが高校のときの友達に似ていたので個人的にはそこも実在性に繋がってるかも…)

その実在性を見せられ続けたからこそ、ラストのアクションシーンで、もはや感覚を連動させているのかというレベルで共感しながら戦闘を味わうことができた。

これから本気を出して戦わなければいけない、と覚悟を決めたときの緊張と高揚が、はっきりと思い起こされた。もちろん、あんなふうに戦ったことなど私には無いが、これまで生きてきた中で似たような状況になったことが誰にでもあるはずだ。目の前のことを命がけで処理しなければならない時のアドレナリンが噴き出す感覚。控えめに言って、最高だった。

同じ時代を生きる日本の若い女性、という共通点で、ここまでアクション映画は共感性の高いコンテンツになるのか……。

もちろん、作り手のあらゆる工夫や演出によるところも大きいだろうと思う。アクション自体もめちゃめちゃ良かった。肉弾戦もガンアクションも大いにアガった。「バカでありがとうございまあああす!!!」はいつか隙を見つけて言っていきたい、映画オタク史に残る名言だと思う。

私も今日からまた頑張っていくぞ!!!と熱い気持ちを奮い立たせてくれる最高の映画でした。続編も観ます!!!


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