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購入の決め手3

〜使っている材料やデザインなどの質的な価値〜

こんにちは!のりしろです。

過去記事「購入の決め手1」では下記の要素で購入を決めていった。と書かせていただきました。

・交通などの利便性
・周辺環境
・使っている材料やデザインなどの質的な価値
・建物の歩んできた歴史的な価値(建物を主人公に見立てたときのストーリーみたいなもの)
・文化的な価値(未来に残す何かがある)
・その他なんか良いなと思う感覚

今回は、使っている材料やデザインなどの質的な価値について書いてみます。

この古民家は吹き抜け部分の梁に書いてある通り昭和16年8月築のようです。

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真珠湾攻撃が昭和16年の12月なのでまさに戦争前夜ですね。
当時は建築基準法(昭和25年)ができる前。今で言う伝統工法の木造建築最晩年の建物といっても良いのではないでしょうか。きっと職人さんの技術も高いレベルで推移していたことでしょう…

この建物も戦禍をくぐり抜けて、また幾たびと訪れた地震も乗り越えて今に至ります。

前所有者さんやご近所の方々から聞いたところによると、こちらの建物、当時は薬局だったそうです。その面影を残すようなものもちらほら…2階吹き抜けの手すりには松竹梅のを象った意匠が施されています。でも何故か順番が竹→梅→松…

竹→よく伸びる
梅松→しょうばい→商売

ひょっとしたらこんな風に験担ぎ(げんかつぎ)だったのかもしれませんね!

だとしたらなかなか縁起が良い。
こんなところを想像しながら使うのも楽しみのひとつです^ ^

照明の取り方ひとつにしても今とは生活様式も違ったので新鮮味があります。

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こちらの照明は小便所、大便所をまたぐ位置に設置されています。上はツーツーなので、小の音も大の音もお互い聞こえてしまう訳ですが…今の家では見かけないこういったところにも趣きを感じます。

と、こんな具合に随所に凝ったデザインが散見されます。これから建物を維持していく中で、すべてを残していくことはできないのですが、できる限りこれらの愛すべき部分を残していこうと思います!

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