第1章 隠れ家は隠れてなんぼ!!
序章を終えて、やっぱりこのまま時系列に沿って書き続けた方が良いかなっと思うので、今回は2017年1月〜のお話。サブスクリプション開始は2017年9月なので、その準備段階というか、なんというか。
2016年2月(Provisionオープン)からの超超イケてないときの話は、また追々。
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2017年1月から、N氏との共同経営が始まった。
実質的はN氏が経営、僕が店舗運営という感じでしょうか。現場仕事は今まで通り僕が行い、事あるごとに相談をしたりという感じ。
(この関係は2018年9月の今も変わっていない。)
前回書いたとおり、2017年1月半ばの西麻布での会食で「月額会費制(サブスクリプション)」へと大きく舵をとっていくことになった。
ただ、いきなり決めた次の日から、「さ、今日から月額会費制始めるよ!!」とは行かず、とりあえずは今まで通りの営業をしながら、いろいろと準備が進むことに。ま、課金システムや会員システムの運用を考えないといけないのでね。
まずは隠れ家的な立地だから、とことん隠れることをスタート。
これは当然のことなのだけど、秘密基地は秘密であって他者に見つからないから秘密基地なのだ。「秘密基地はこちら!!」って堂々と書いてある必要はないし、むしろ書いてて欲しくない。
(ただ当時追い込まれていた僕はそんな当たり前のことにも気付かず、堂々とビルのエントランスに看板を出していたww)
ということで、まずはビルのエントランスの看板を撤去。
続いて、ウェブ上に出していた店舗情報を削除することに。食べログやぐるなびといった飲食店の情報サイトに有料で掲載しまくっていたので、それらの契約をすべて切った。食べログ、ぐるなび、楽天、一休…。電話やメールで契約打ち切り&掲載情報の削除を依頼した。もちろん彼らからすれば、市場から消えていく飲食店の一つに過ぎないので、あっさり快諾され、無事にウェブ上からProvisionの名前が消えていく
(食べログは無料掲載しているのかな??)。
ただ、よく考えて欲しいのだけど、閑古鳥の鳴く店が世間からどんどん隠れていくというのは死を意味している。だって、2016年の年末から数ヶ月経ったとは言え、状況は何も変わっていないのだから。要は共同経営が始まってから数ヶ月は閑古鳥が鳴く毎日が続いていたのだ。
2017年1月から、業務委託という形でT氏がシェフに舞い戻っていたけれど、二人で暇ですね〜と苦笑いの日々。
この頃の月商100万円にも届かない絶望的な状況。それでもN氏が「今は仕方ないから、あとでしっかり赤字分回収しようね!!」っと言うので、目の前のできることを一つ一つやっていく日々。
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そんなこんなで季節は流れ、冬から春、そして夏が近づいていく。
店の状況、売上はわずかに右肩上がり(なぜだかよくわからないけど、この頃月商100万は超えている笑)、会員制に向けての着々と準備は進んでいた。
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今回はこの辺まで。
次回は、具体的な会員システムの運用に向けた準備の部分を。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。