山崎まさよし Quartet Special Concert ライブレポート
ライブレポート書きました。
2019.4.20
山崎まさよし Quartet Special Concert
少し肌寒い4月の出雲大社特設ステージ。定刻の18時、カルテットの音色とともに、デビュー曲「月明かりに照らされて」が出雲の空へ響きわたる。「どうも山崎です。ようこそ。僕もようこそ」といつも通りのきどらないあいさつ。平成最後のライブは、出雲大社という荘厳な場所で始まった。メヌエット、コイン、花火、君の名前と続いていく。(曲順不同)ひとつひとつの曲が心に染みわたる、至福の時。伸びやかな声が空気に溶けこむ中、うぐいすの泣き声が時々会場を湧かせ、心地よい音楽をさらに演出させた。
少しずつ日が暮れ、マジックアワーの時間帯、ふと空を見上げると、私には蒼い空ではなく、緑にも思えるような空に包まれていた。代表曲「one more time one more chance」が切なく響いた。多分おそらく、人生で一番多く聞いたであろうこの楽曲。これからも、きっとおそらく、聴き続けていく。
さらに日は沈み、「深い森を彷徨う....」とはじまった「紛失」。その時心に感じた一種の決意のようなものと、シルエットに浮かぶようにみえたステージの光景がシンクロしたように思え、この映像は目に焼き付けておこうと思った。
あっという間の1時間半が過ぎ、アンコール曲は地元の学生達のバックコーラスとともに奏でた「セロリ」。世代を越えて愛される名曲で会場が一体感に包まれた。名残惜しく後ろ髪ひかれる思いで会場を後にしたとき、見上げた空には十六夜の月が黄色ともピンクとも違う、なんともいえない輝きを放っていた。
写真歌詞集の出版準備資金にさせていただきます。