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変わらずに、そして変わっていくあなたへ/CROWN POP雪月心愛生誕祭

僕は青空が美しいことを知っています。
街中で見る空も、山の頂で見る空も、海の上に広がる空も。それが青く澄んでいると、心まで開放されたかのような気持ちの広がりを得ることができます。

一方で青空がいつも同じではないことも知っています。
朝八時の青空、正午の青空、午後四時ごろの青空。どれも同じ青空でありながら、その色合いや明るさ、透明感が少しずつ違うことを知っています。

今日2023年1月7日のクラポライブ。第一部は「CROWN POP BIRTHDAY!~ダイダイダイスキDD大集合~ 雪月心愛生誕祭」です。

(セットリスト)

1.うさみみ
2.なりたいガール
3.Wonder Shutter Chance!

4.Are You Ready To Shine
5.Cheerful Butterfly

6.告白(RADWIMPSカバー|雪月心愛ソロ)

アンコール

EC1. Bunny Gone Bad (佐々木彩夏カバー|雪月心愛ソロ/里菜・三田美吹ダンス)
EC2.ポラリス(BLUE ENCOUNTカバー|雪月心愛ソロ)

EC3. To Do
EC4.夜明け Brand New Days (ベイビーレイズ JAPANカバー)
EC5.僕らの証

先だって行われたフェス「ニューイヤープレミアムパーティー2023」のステージ上で、「変わらない自分と変わる自分というのをテーマにしているので、そこに来てくださる方は楽しみにしていてくれるといいな」とアナウンスがあったので、開演前は、どんな雪月心愛が見られるのか。どんな風になるのかなとそわそわする心に、「ホテル三日月」とか「ビックカメラ」とか吉幾三の「Dream」とか謎の開演待ちBGMが襲いかかってきます……なんだったの、あれ(笑)。

心の中で「なんでこの曲〜〜???」と思ってるあいだに照明が落ち、いよいよ始まるぞの空気。いつものopening SEが流れるかと思いきや、いきなり「うさみみ」の曲が耳に飛び込んできます。
言わずと知れたみぃあの代表曲(?)。我々がよく知っている、あどけなくかわいい雪月心愛がそこにいます。

他のメンバーがなりたいガールの衣装を纏う中、この日のためのスペシャル衣装のみあちゃんは、ギャザーを織りなす白と水色のエアリー感あふれる生地が重なり合う、ふわふわのセパレートの2ピース衣装。背中には天使の羽を背負い、ツインテールをまとめるまるでうさみみのようなそれをはじめ、各所(三田さん曰く7箇所)にかわいらしい青いリボンがあしらわれています。
まじ、ふわっふわの天使。

うさみみは、その天使がいつものように、これまでと変わらず、愛らしさ満点で我々に歌いかけてきます(ちなみにみあちゃんの気持ちは「ナイショっ」でした)。

続いて「なりたいガール」そして「Wonder Shutter Chance!」。
幻想的な世界に想いを寄せるかのような、ある意味、みぃあらしさあふれるかわいらしい曲が続きます。

ここでMC。あいさつがあり、みあちゃんから「衣装はふわふわにしたかった」といった話も入って、そして曲前にりなてぃーのひと言。
「次は大人っぽいクラポをお見せします」

流れてきたのは「Are You Ready To Shine?」。うん、大人っぽい。この後のMCで選曲者のみぃあから「この曲の二人(里菜・三田美吹)の歌声が好きだから、近くで聴きたかった」と種明かしがあったように、少し大人びて落ち着いたような素敵な歌声が響きます。

そして大人びているのは、歌声だけではありません。ダンスを担う雪月心愛さんはといえば、ときに目を伏せ、ときに遠くに目をやり、何か物思いにふけるかのようなアンニュイな表情。さっきまでファンタジーの世界に生きようとしたあどけない少女とは別人のようです。
「これが変わる自分」なのかなあ、なんてことも思いつつ、次はまた雰囲気がガラッとかわって「Cheerful Butterfly」。弾けるように明るく楽しくクラポの5人が歌い踊ります。たしかにいろいろ変化はあるし、みあちゃんのいろいろな表情が楽しめる……けれど、どれもこれまで僕らが信頼して心を預け、ともに楽しんできたCROWN POPであり、雪月心愛である。そんな気もします。

ここでメンバーはバックステージに姿を移し、ステージ上にはみあちゃん一人に。「これからもみんなを幸せにしたい」。そんな想いを我々に打ち明けてくれて、そして「緊張する」と言いながらソロ歌唱へ。

RADWIMPSの「告白」

「君の未来に 僕の姿を 見るようになったのはいつからだったでしょう」で始まるこの曲。じっと耳を傾ける観客に、みあちゃんは語りかけるように、ひと言ひと言を大切に歌声を紡ぎます。
左手にマイクを握り、そして右の手のひらを自身の胸に押し当てながら、大切に大切に言葉を重ねていくその姿は、胸の高鳴りを懸命に抑えようとしているようにも見えてきます。

マイクは、歌い終わると同時に彼女が吐いた「ふぅっ」という小さな吐息の音も拾います。緊張感や自分を応援してくれるファンへの愛、今日のこのステージにかける心。いろんなものがその一瞬、我々の耳に届いたようでした。

緊張が持続したように、ゆっくり丁寧に、けれどかわいらしく彼女は、「こうして歌っているのも、しゃべっているのも全部自分なんだよ」と語りかけてきます。全部雪月心愛だけれど、その色は少しずつ違ったり、その熱は少しずつ違ったり。

そして驚きの告白(?)
「ここで本編は終了です」

えええぇぇぇ……まだ6曲だけど!?とびっくりする我々を置いて、拍手の音とともに舞台裏へと消えていきます。

そして、軽い驚きの余韻と「じゃあアンコールパーはどうなるんだろう」という期待の空気が混ざった中、アンコールの手拍子がいつもより長いかなあと感じ始めた頃に、本日の主役とそして「ToDo」衣装に衣替えしたいぶりなコンビが姿を現します。

曲はあーりんのソロ曲「BUNNY GONE BAD」
マイクを持たずダンスに専念するお姉さん二人を従え、「AYAKA NATION2020」で着たシルバーのセーラー服姿で歌い踊る姿は、まんま「YUDUKI NATION」。これまで見せたことのないようなかっこいい姿!

本編パートとはガラッと変わった様子でステージ上からこちらを魅了します。続けて今度は一人きりで、彼女が大好きな「僕のヒーローアカデミア」のテーマ曲「ポラリス」。そして再び5人全員が集まって「To Do」(ベイビーレイズJAPANの)「夜明けBrand New Days」、そして「僕らの証」。

カッコよく、沸き上がるように、そしてエモーショナルにと、めまぐるしく色を変える雪月心愛を中心にCROWN POPがステージ上を席巻します。

最後のあいさつ。「今日、楽しめたよの方ぁ」と客席に呼びかけ、一斉に青いペンライトが上がる様子を嬉しそうに見つめるみぃあちゃんは、いつもと変わらないかわいらしい愛くるしいみぃあちゃんであり、そして「これからはいつもじゃない部分も含めて、いろんな姿を見せていくので、いつかあなたの好きな心愛に出会えると思う。待っててください」とイタズラ気味に話すみぃあちゃんは、ファン心をくすぐるようなちょっと大人っぽいみぃあちゃんであり。

「18、19、20になっても雪月心愛は変わらないし、その中で変わっていく部分もある」というような話もありましたが、いつも変わらぬ美しさでありつつ、多彩な表情を見せる青空のように。これからの雪月心愛がどんな色を見せてくれるのか。
そこには必ず僕の好きなこれまで通りのみぃあがいて、そしてこれからもっと好きになるみぃあが増えていく。そんなこれからがたまらなく楽しみになる生誕祭でした。

あらためて18歳のお誕生日おめでとう。
素晴らしい未来があなたを待っていますように。

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