移植に向けての薬のこととか
移植の5日前から、8時間おきの服薬が始まった。
採卵前にも8時間おきにアラームをセットする日々を過ごしたけれど、その時とは難易度が違う。あの時は点鼻薬を両鼻穴に1プッシュずつだったので、ちょっと顔をそむけたり隠したりすれば、どこでも実行することができた。
だがしかし今回は違う。飲み薬のために必ず水を持ち歩かなくてはいけないし、膣座薬に至っては絶対にトイレにいかなければ実行できない。そんな15時のタイミングで必ずトイレに行けるだろうか?!
休みの日ならまだしも、仕事中の難易度の高さったらありゃしない。接客業をしているので、混雑具合によってはトイレに行けるような状況じゃないこともある。客前でアラームを鳴らしても良いのだろうか?と迷ったが、開き直ってアヒルの鳴き声のアラームを鳴らすことにする。8時間おきに、といわれたのを守れなかった時の後悔の方が大きいだろう。
あと時間とともに膣座薬が漏れ出てくるのが本当に不快。普段からおりものシートをしていたけれど、1日に何回も取り替えなければいけないほどには漏れる。それに、薬剤が溶け固まってねっちょりする。
こんなに出てきてしまって大丈夫なのかと疑問に思い、ちらっと検索したら膣座薬はそういうものらしいので少し安心。不快なことには変わりないけれど。
お風呂上がりに塗っているエストロジェルのせいで、相変わらず両腕両脚はカサカサ。
ワタシは何故こんな思いをしているんだろうと、ふと冷静に我に返るときもある。
なんの苦労もせず妊娠できた人はすごくすごく羨ましいし、今ワタシがしているのは、しなくてもいい苦労だよなあと悲しくもなる。
けれどこの大変な思いを乗り越えた先に、希望する未来があると信じるしかない。こうするしか方法は無いのだから。
オワリ