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我が子を腕に抱いて思うこと
緊急帝王切開で産みました。
術後でまだ起き上がれないワタシの左二の腕に、看護師さんが我が子を腕枕をするように寝かせてくれた。
ずしっとした重さを感じる。でも想定していたよりも小さくて、あったかくて、ほにゃほにゃだった。これが新生児かと尊い気持ちになる。数時間前、お腹から出て来た時に見たよりも、血色が良くなっている。むくみもすこしとれて、目元がスッキリしていた。
長らく不妊治療をし悲しみと苦しみを重ねてきた。そんなワタシたち夫婦が、夫とワタシとどっちに似てる?なんて話ができる日が来たことが信じられない。うれしくてむずがゆくて、少し照れくさい。
今のところとても夫の要素が強くて、遺伝子の強さを感じざるを得ない。上唇の薄さと形、現時点で唯一ワタシに似ているところ。ちょっぴり寂しくもあるけれど、似過ぎていても余計な感情が入ってしまいそうなので、ちょうどいいかもしれない。
実際に姿を見ても、この子が自分のおなかの中にいたという実感はあまりない。小さいといっても大きくて、どんなふうにここに収まっていたのだろうかと不思議でたまらない。
帝王切開の痛みのせいで、お腹の中からいなくなってしまったんだという喪失感もまだない。
ただふとしたときに、数日前あんなに出ていたお腹が5ヶ月くらいのときのボリュームまで小さくなり、数時間ごとに中から揺らしていた胎動がなくなっていることに気づき、ワタシはもう妊婦じゃないのだと思った。
子どもとの接し方が苦手で分からず、人見知りしてしまうタイプゆえに、母子同室が始まった数日間でも我が子にも人見知りしてしまっている。
予定日より早めに出て来てくれたから、優柔不断な両親のせいで、数日経っているのにまだお名前が確定していないのが申し訳ない。
早くお名前を決めて、呼びたいな。待っててね。
オワリ
追伸
退院日、生後7日目にしてやっと名前が決定。
バタバタしてお七夜できなかったけど、たくさん悩んで決めた名前。まだ慣れないけどこれからたくさん呼ぶからね。