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自宅での生活が始まる


退院を目前に思っていたこと。

病院のベッドが合っていないのか、どうも寝起きの身体がバキバキで寝心地が悪い。家のマットレスが恋しい。
完全個室ではあるものの、病院という管理されている場所ゆえに、いつ誰がノックしてくるか分からなくて気が休まらない。落ち着ける空間に帰りたい。

けれど、家に帰ったら全てのことを自分でやらなければいけない。重すぎる責任が発生する思うと、それもまた恐怖。入院中のように子を預けることもできない。
何より、おいしいごはんが定時に運ばれてこない。

帰りたさと同じくらいかそれ以上に、不安でいっぱいだった。



退院し、自宅に帰る。人生6日目の人と母親6日目のワタシ。そこに夫が加わり、生活がはじまった。3人がお互いに手探りで経験し、学び、成長する日々。

入院中は不安でいっぱいだったけれど、いざ実際帰ってみると、病院にいたときよりも気持ちがとても楽だった。誰かがノックしてくるかもという気の張りもないし、自分のベッドで横になれる。なにより、慣れない我が子との夜に、1対1でないことだけでも安心できた。


わからないことがあると、すぐに検索してしまう。退院してからの1週間ちょっとで、たくさんの記事やYouTubeを見た。欲しい情報がすぐに手に入る時代で良かったと思う反面、情報過多ぎみだとも思う。



自分のことだけしていればいい生活には、もう戻れないのかと思うと少しだけ苦しくなってしまったのは秘密。


オワリ

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