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シラン番号からの着信

トラックで配達中に電話がかかってきた。
何を隠そうキャリアは楽天モバイルなんだけど、楽天Linkにログインしているとトラックのハンズフリーボタンで電話をとることができない。
ちらっとスマホの画面を見たら、アドレスに登録していない番号からの着信だった。
「ま、どうせ投資詐欺系電話やろ」
とその時は放っておいた。

休憩時間になり、「そういえばさっき着信あったな」と思い出し、どうせアホからやろシラン番号やし、と一応ググってみた。

××裁判所民事訴訟係

…。
…ぬ、ぬぅあにいいいい?!

サーっと、血の気が引く。
実は、学生の頃、某人妻と遠距離不倫していたことがあり、裁判所の所在地が人妻の所在地だったからだ。

ええ?!
今さら訴えられたとか??

遠距離だったせいもあり、頻繁には会えなかったから、会った時には必ず手紙を書いたりしていた。まさか、それが今さら露見して訴えられたとか?
…いや、でも、学生の頃にすでに旦那にはバレていた、はず。

まー、とにかく、折り返すしかあるめえ。

折り返してみたら事務員ぽい感じの女性が出て名前を聞かれ、
「しばらくお待ちください」
そして保留音。
エリーゼのために、がチープな音で流れていたはずだけど、なんだかジョーズのテーマが聞こえているような気がした。
2分くらい経って、

「お待たせいたしました。該当はありませんね」
「ええっ? 該当なし? …それって間違い電話だったってことですか?」
「ま、そうなりますかね。…ちなみに、何か心当たりはありますか?」

ねーわ!

…ぃゃ、少しあるけど。。

裁判所の人だって人間なんだから間違えることはあるだろうけど、いやー、それにしても心臓に悪い出来事でした。

それと、言うまでもないけど、不倫はよくないすね。
当時もいろいろ激烈だったけど、結構な年を経てもその痕は消えず、ふとしたはずみで思い出す。

うーん。
気が向いたら、いつかそのことも書くかなあ。いや書かないかも。でも書くのか。どうだろ。

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