学校・子どもの安全を守るには
この表紙画像は、2021年6月8日
ぼくがゼミの学生を大阪教育大学附属池田小学校に連れて行ったときのワンシーンだ。
学生たちが手を合わせている先にあるのは「祈りと誓いの塔」
この学校では、2001年6月8日に校内に暴漢が侵入し、小学校1、2年生の子ども8人が命を失う事件があった。
そして、ぼくはこの学校に2005年4月から2014年3月まで教諭として務めた。
9年間の中で、学校安全主任や安全科チーフとして務め、自分なりに必死になって事件と関わっていく中で見出したものは、
「教訓を、その先の学校安全、子どもたちの命につなげていく」
ということだった。
大学の研究者というのは、研究したことを論文や著書として表現していくが、それでは表現できることも限られ、さらにスピード感がない。
ぼくはこのコロナ禍で、もはやそのような表現方法は変化していくのではないかと考えるようになった。
ぼくはこのテーマについて、2017年2月に
「どうすれば子どもたちのいのちは守れるのか ー事件・災害の教訓に学ぶ学校安全と安全教育」(ミネルヴァ書房)
として発表したが、まだ伝えきれていないこともたくさんあるし、伝えていきたいことも増えている。
コロナ禍を抜きにも語れないだろう。
そこで、noteで書き、発信していきたいと思う。
この発信が、これからの学校の安全と、子どもたちの命に結びついていくことを願って。