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第6回 台湾人のさよならの余韻
短編です
台湾人と遊びに行って、ご飯食べたり、コーヒー飲んだり、ぶらぶらした後、解散する時、「さようなら」を言った後の余韻が短いと感じる時があります。
日本の居酒屋前でよく見かける、お辞儀の応酬がありません。
台湾では「掰掰~(バイバイ)」と言った2秒後には、自分の帰り道の方を向いてしまって、歩いていくのをよく見かけます。
日本人からすると「嫌われた?」とも感じとれますが、そういう意思表示ではなさそうです。
逆に台湾人からすると、日本流のお別れの仕方が長いようですね。
ある時台湾人の友達に、「さようならの後に相手を待たずに、すぐ道を急がれると、冷たく感じるよ」と伝えたところ、彼はそれ以降、別れの際には、顔と手はこちらを向いて長くバイバイしつつも、下半身はとっとと歩き進めるような振る舞いをするようになりました(笑)
合わせてくれたことが嬉しいんですが、かえって滑稽にも見えて可愛いいですね。
僕も長く住んでいるといつのまにか、台湾流のさようならが当たり前になってきました。なんと言うか、演じてる感がないのが気楽です。