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ZEP kashmirとアレキサンダー大王

このところ南十字星に関心があって、しばらくお付き合いしようとおもっているところ。お付き合いの場所はもっぱら夢の中。
昨晩も寝る前に南十字星あたりを意図していくつか夢を見た。

そこでいつものように朝、夢を思い出しながらマルセイユタロットを一枚引いてみる。
出たのは4皇帝のカード。
しばらくそのカードをみた後浮かんできたのがレッドツェッペリンのkashmirという曲。

以前クロウリーのトートタロットの大アルカナカード(アテュ)22枚をレッドツェッペリンの楽曲にあてはめるというテーマでやった時もこの4皇帝のカードにはkashmirをあてた。アテュの22枚のカードの中でも迷うことなくあてはめられたのがこの4皇帝だった。
ただトートカードでは4皇帝ではもうひとつ壮大さ、広大さが見つけにくい絵柄だと今はおもう、マルセイユ版と比べると遠くをみている気がしないせいか。

★レッドツェッペリンは今でもファンが多く、何年たっても色褪せない魅力があるがその中でもこのkashmirという曲は相当にインパクトのある楽曲だと思う。
作詞はロバート・プラントが担当しているが曲作りのエピソードがWikipediaにも載っていた。
「プラントがこの歌詞を構想したのはサハラ砂漠をドライブしていたときであり、現実のカシミール地方がイメージの源泉になったわけではない。歌詞の中に(おそらくは後付け的に)「Kashmir」という単語が現れる。」

またほかにも「そこはトラック一台分が通れるくらいに砂漠を整地した道だった。東から西へ向かう2マイルは砂岩の突き出た景色がひろがっていた。ほんとうはこの荒くれたルートを下に進んでいるはずなのに、どうにも終わりがみえない。そんなふうに思わされる景色だった。」という談話が残っている。
これらはとてもよく4皇帝を表わしているようにおもえる。
とくにマルセイユタロットの皇帝の目線は地平線の遥か先を見据えているような印象とよく合っている。

・ここでタイトルのアレキサンダー大王の話。
アレキサンダー大王(アレキサンドロス3世)は紀元前356年7月20日に生まれたとWikipediaに書かれている。
紀元前4世紀の人物の年月日がまことしやかに表記されているのもなんだかおかしいがせっかくなのでアレキサンダー大王でヘリオセントリックチャートをこしらえてみた。



わたしがチャート作成した人物では最高に昔のひと第一位になった。
これが本当か?とか地上のエビデンスを求めるのはナンセンスというものでこれはこれで面白いのでこれを採用して話をすすめます。

アレキサンダー大王の地球ポイントはやぎ座の21.51度にある。この当時は近くの恒星はデネブアルゲティともうひとつみずがめ座のサダルスードがありました。これもとてもおもしろそうなのだけど、これらについては今回は書かないでおきます。

わたしが注目したのはヘリオセントリックの木星。
木星は拡大、膨張するという象徴がありますがアレキサンダー大王はまさにそれをを成したひと。
紀元前356年のヘリオ出生図では木星はてんびん座の5度にあり、5度とはどのサインでも無茶をする、挑戦するという度数です。そりゃ相当な無理をなさってたんでしょう。
で、この木星は南十字星のど真ん中あたりにありました。

・ここで4皇帝のカードの絵柄を思い出していただきたい。
右手には十字の錫杖を持っています。右手なので能動的です。
足は4の字に組んでぐっと踏み込んで支えています。

4という数からはよく安定とかがあげられますがこの安定は黙って得られるというものではありません。十字のクロスが極度の緊張を表わすように、それらの緊張をすれすれのところで絶妙に保ってはじめて4という安定が得られる、その場を強力な力でつくっているとみなしたほうがいいでしょう。
極度の緊張というのは占星術でいうスクエアにあたるが、このスクエア単独の段階では異物でしかない存在は取り込む、飲み込むことによって4の数字になり強大な力となって安定、拡大していく。スクエアが四つになるとグランドスクエアといって、そのアスペクトを出生図でもっているひと、トランジットでそうなった時などはだれもがあっと驚くような偉業を達成するなどもよく言われます。

そういったことがアレキサンダー大王の木星と南十字星の4,十字にかかわっていたとみるのも面白い。
🎵kashmirではジミーペイジの一見単調だけど次第にどんどん重厚さが増して終いには壮大なうねりになっていくギターのリフがとても合っていると感じます。

ロバートプラントがサハラ砂漠の一本道をドライブしていてこの曲をおもいついたというのはタロットを引いた時のような閃きや啓示だったかもしれない。
どこまでもつづく果てしない地平線. . . その瞬間に起こった境地はどんなものだったか?
Wikipediaには「現実のカシミール地方がイメージの源泉になったわけではない。歌詞の中に(おそらくは後付け的に)「Kashmir」という単語が現れる。」と書いてあるがこの曲名がKashmirとなったことに後付けというものは考えなくていい。どうせなら共鳴したと言えばいい、ヘレニズムで。

それはわたしが今日、4皇帝のカード、アレキサンダー大王と共鳴したように。

☆皇帝というと19世紀くらいまでは歴史上での人物もまだ存在していましたがタロットカードの皇帝からはずいぶんとかけ離れたものになっているのではないでしょうか?妙に人間臭いというか縮小された感がある。
その点アレキサンダー大王だともう神話の領域に近い気がする。
皇帝にもサイズ(階層)がある、なんなら4のカードは大王という名でもいい。



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