就活日記1

社会人になって、1年が経った。こういう節目の時になると、とりわけ後輩たちの就活話や入社式の話を聞くことが多くなるので、自分の就活を思い出す時がある。

小さい頃からずっと鉄道が好きだったので、当然鉄道会社に入りたいという強い夢があった。最初は駅員や運転手になりたいと思っていたが、現場職と総合職の差や立場を考えると次第に、考えは変わっていった。どうせだったら、世の中で「エリート」と呼ばれる鉄道総合職になりたいと思った。私は就職活動が本格化する4年生の3月まで、鉄道総合職として好きな鉄道に関われる「夢」とお金や立場、そして経済的に強者になった自分を夢想していた。

今思ってみれば、結局は鉄道が好き、そして自分の社会的立場もあげたい」という欲で就活を進めていたのかも知れない。

結局その欲を叶えることはできなかった。それから鉄道会社の関連会社や現業職も受けたが全くダメだった。鉄道に縁がなかったのか、総合職で全てを手に入れるどころか、運転手になる小さい頃の夢すら叶えられない自分に、強く失望したのを覚えている。

その後私は何社か受け、4社内定をもらった。今の会社もそのうちの1つに入るのだが、鉄道を失い、その後どうしていったのかは次のお話。


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