浦安恋愛探偵事務所/case1.2
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田中ミサナさん(仮名)の、片思いのお話です。
実際のお話に、フィクションを交えております。
ちょろっと立ち寄ってみてください(^^♪
少しでも恋のお助けになれれば幸せです。
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③
○恋愛探偵
おはようございます。
◎ミサナ
…はい、おはようございます。
○恋愛探偵
ミサナさん、元気がないですね。ん?私との第一の誓いのせいですか?
◎ミサナ
いえ、違います…いや、違くはないんですが……大丈夫です、ちゃんと行います。
○恋愛探偵
あ、まだ終わってないんですね。じゃあ、ZOOMのアプリ、iPhoneに入ってます?
◎ミサナ
はい。
○恋愛探偵
では、今からZOOMでお話いたしましょう。よろしくお願いします。
◎ミサナ
もしもし…あ、つながりました。…本当に、この状態で行うのですか?
○恋愛探偵
えぇ、もちろんですよ。昨日もお伝えしましたが、例えば、ミサナさんが東京ドームいっぱいの観客を魅了するアーティストになりたいという夢があったとして、誰かの前で一曲歌う事に、ごねてごねて、ごねまくりますか?自信もなく一人を感動させられない人が、何万人を感動させられないのと一緒で、憧れの彼が東京ドームの舞台とした時、私の前くらいで、自信をもって自分を表現出来ない人に、東京ドームは門を開いてくれませんよ。…言ってる意味、なんかよく分からなかったですかね?
◎ミサナ
…いえ、何となくわかりました。…でも、東京ドーム…彼への思いがどうリンクするのか、正直まだわかりませんが、きっと重要な事なんですね。
○恋愛探偵
もちろんです。信じてください。今、鏡の前に立つ自分自身に言い聞かせて。
◎ミサナ
「私、〇〇ミサナは、美しい!!魅力に溢れる女性なのだ!!大丈夫!私の思いはあたたかい!私の生きる道は!私の意志でつくる!私は私が大好きだ!こんなに素敵なミサナは、きっと貴方を幸せにします!!!!!!
○恋愛探偵
明日は、もっと喉がイッてしまう勢い大きな声でお願いします。
④
○恋愛探偵
こんばんは。お疲れ様でした。今朝も、しっかり鏡の前で、自信をもつ言葉をミサナさん自身に投げる事は出来ました?喉、イッちゃうくらい出来ました?
◎ミサナ
こんばんは。はい、ちゃんと行いました。今日は一人で行って、昨日より大きな声で行いました。…昨日より、少しこれをやる意味が見えてきた気がします。…なんというか、大声言っている時は恥ずかしいんですか、それでもお家を出て歩いている時に、背筋が伸びるというか、気持ちよく歩いている自分がいました。
○恋愛探偵
きましたね。いいですね!これは即効性のある自分改革の一つです。
最初にお伝えしておくと、これから何度も同じような事をして貰います。
何故なら「相手を振り向かせる」というテクニックに絶対はありません。
究極的に、好きな人の心を変える事は出来ないので、結局は、成功率の高いと思われるテクニックを駆使する事しか出来ないんです。
でも、ミサナさん本人の心を変える事は、自分の努力でいくらでも可能なんです。であれば、まずは絶対に出来る本人の心の改革で、恋愛成就へなるべく持っていくという事が大事なんですよ。
◎ミサナ
そうなんですか。…でも、自分自身の気持ちを変える事で、好きな人の心を振り向かせるというのが、あまりまだピンとこないというか、分からないです…
○恋愛探偵
そうですか?私は、ミサナさんはまず、容姿だけ見ても、とても綺麗で魅力的で、先日初めてお会いして心から綺麗だと思いました。性格も控え目でいて、でも瞳の奥に、強い光を宿していらっしゃって、強い性格、一人の女性として尊敬すら覚えました。そして何より、時折みせる笑顔が、ホントに柔和でチャーミングで、私は、ミサナさんが今好きでいる男性に対して、嫉妬をしてしまいました。「なんて羨ましい男なんだよ!」って。
◎ミサナ
そ、そ、そんな!恥ずかしいです!やめてください!!わたしなんて!
○恋愛探偵
ほら、すぐに否定ワードが出ましたね。その否定する気持ちを無くす事から始めたいのです。だって、誰しも人は、強い光を放つ人に吸い寄せられるんです。好きな人を振り向かせるために、まずミサナさんが、そういう光をまとう事が大事なんですよ。
◎ミサナ
はい!…あ、さっきの言葉は、それを伝えるためですね!…本気にしてしまいました…
○恋愛探偵
おっとっと!それはすいません。でも、自信さえつけば、本当にそういう印象の方になれますよ!まずは毎日、自分自身を褒めて褒めて褒めちぎって伸ばしていきましょう。
⑤
○恋愛探偵
おはようございます。もう自宅をでる時間ですよね?朝の儀式、どうですか?
◎ミサナ
おはようございます。はい、もう自宅を出るところでした。先程、儀式も行いました。また少し恥ずかしさは消えました。
○恋愛探偵
そうですか、良かったです。じゃあ、また!
◎ミサナ
また?…はい、また。
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○恋愛探偵
ミサナさん、お疲れ様です。口角上げて、猫背直してくださいな。
◎ミサナ
え!?ちょっ!あ!どうしたんですか!?勤務先の飯田橋まで!ひょっとして、先程の電話頂いてから、浦安から来られたんですか?
○恋愛探偵
いや、正確には先程の電話の時は、もうそこのドトールにいました。
まぁ、それは気にしないで下さい。ちょっとミサナさんの、全く他人の目を気にしていない雰囲気を一度見ておきたかったんです。朝一、電車を降りて勤務先に向かう、一番テンションの下がっている時を見たかったんですよね。
◎ミサナ
あぁ、そうなんですか…だからって…それに、それを見て、一体どうなるんですか?
○恋愛探偵
ミサナさんが、他人に与える第一印象を拝見したんです。
まぁ、朝一のそれだけで全部が分かるわけでは無いですけど、こと、職場に好きな男性がいるならば、結構朝一の印象を見ておくのはいいんですよ。
◎ミサナ
えぇ!?そうなんですか!…そ、それで私は一体どうでしたか?朝の第一印象!
○恋愛探偵
30点ってとこですかね。
◎ミサナ
え!?ひ、ひくですね…。100点にするには、どうすればいいですか!?
○恋愛探偵
まぁ、とりあえず遅刻するとなんなんで、明日の夜にでも話しましょう。
◎ミサナ
あ!ほんとだ!…明日の夜?…あ、遅れる!す、すいません!それではまた!
⑥
○恋愛探偵
こんばんは。お仕事お疲れ様です。
◎ミサナ
うわ!え?成増の駅で、ずっと待ってたんですか??私が帰宅するまで???
○恋愛探偵
はい。まぁ、職場の○○○○さんの営業時間はHPで分かったので、そこから帰宅時間のアタリをつけて、そこのロッテリアで張ってました。
◎ミサナ
ホントですか…え?今日も、昨日みたく私の表情とかの確認ですか??
○恋愛探偵
そうです。帰宅した時の印象を見ておきたかったんです。朝と夕、両方の印象をみておくのはすごく大事なんです。週の5日間、半分以上の表情になりますからね。これは言わば、ミサナさんという女性の「一生の印象」といっても過言ではないんですよ。
◎ミサナ
え?そんなに重いお話なんですか…。
では、実際は、私という人間の印象って、朝と夕の二つからみて、どんな感じなんですか?昨日は、朝で30点と言われましたよ。
○恋愛探偵
そうですね。あくまで他人からみた印象点であって、決してミサナさんの人生に点数をつけるモノではないですからね。誤解しないでください。
日々、あまたの人間とすれ違う、その連続の人生としてみたとき、他者からの印象点は、ずばり40点ってところですかね。
◎ミサナ
うわ!やっぱり低い…。でも、それも好きな人と付き合う事が出来る事に、意味はあるんですか??…まぁ、あるんですよね。
○恋愛探偵
まぁ、それは段階を踏んで説明しますよ。まずは、40点以上を叩き出すためには、どんな事をすればいいのか、一日考えてみてください。
◎ミサナ
宿題ですか…
○恋愛探偵
そうです。明日の夜、ご説明いたしますので、それまで考えておいてください。
◎ミサナ
…わかりました。
○恋愛探偵
それにしても、毎日鏡の前の儀式行ってますね。うん、いいですよ。初めてお会いした時より、声が出ていますよ。