人生一度きりだから!
相棒の話②
ボストンテリアのジェスはスクスクと育っていった。
とにかく元気、元気!
ご飯もよく食べるし散歩が大好き。
散歩というより外に出るのがたまらなく好きそうだった。
マンション住まいの時はルーフバルコニーの手すりの外まで出てしまい肝を冷やした。
コミック本(宇宙兄弟)は食いちぎられて、真っ二つに!
ベルトはバックルだけに、、、
僕のスリッパも粉々に!
「今日は何が起きてるだろ…」と思って帰宅していた。
忙しくてドッグランに連れて行ったりもしなかったせいか他の犬には興味がなかったようだ。
人を見ると飛び上がって喜んだ。
犬嫌いにはとんでもなかったと思う。
ボールも大好きだった。
公園で子どもたちがサッカーをしていると
「オレも仲間に入れてよ」的に飛び上がっていた。
ボールを買ってあげると、ただただ噛み付いて破壊するだけであった。
犬種としての寿命は13〜15歳と言われている。
歳を重ねると少しは落ち着いてくるところだけど、まったく子どものころと変わらなかった。
飼い主に似たか⁈
寝る時は一緒に寝ていた、というよりベッドに行こうとするとベッドに上がってきていた。
こんな子が突然倒れて病気が見つかる。この時点では亡くなるなんていう実感はもちろんない。
いつも通り散歩をして家に戻りご飯を食べてゆっくりしていたら発作をおこした。
そしてしばらくして亡くなった。
もっと長生きさて欲しかったけれど病気が長引いて寝たきりで長生きするのも、いかがなものかと思っていたら、あっという間に亡くなってしまった。
倒れる直前に初めて遠吠え。した。
最後の抵抗だったのだろうか。
彼らしい死に方だった。
おそらく幸せだったと思う。
僕は彼といる時はもっともっと幸せだった。
今はもう父と母に出会っただろうか。
あちらの世界に行っても元気でいてほしい。
ありがとうジェス。
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