【全文公開】 CHAPTER 3-01 土を耕し作物を育てよう
「デザイン読書日和」という同人誌即売会&交流会で出典した『 田舎暮らしを科学する仕事っぽくないデザイン』(¥300)全60Pのスローライフエッセイ、全文公開チャンレジです。
今回は前章から続く田舎暮らしの楽しさエッセンスを習慣化に落とし込むことをテーマにした3章目「暮らしを彩る健康的な習慣づくり」より、CHAPTER 3-01 土を耕し作物を育てようの記事公開です。
CHAPTER 3-01 土を耕し作物を育てよう
土いじりの一番の楽しさは、自分の手で一から農作物を育てられることです。 ひとつの農作物を収穫するまでには、それなりの時間がかかりますが。 みずみずしい野菜、甘い果物、美しい花 「これは自分にしか育てられない」という大きな誇りを感じ、それを振り返ることで経験が自信になります。
CHAPTER 3-01-01 荒れ地を拓きなおす 強くてニューゲーム
私が祖父から譲り受けた土地を、サイド運用しはじめるのは、さながらゲームの牧場物語でいうテンプレシナリオです。多拠点生活では週末のみの稼働しか出来ませんでしたが今では通勤時間や可処分時間の多くをこういった営みのための時間として費やすことが出来るようになりました。
今ではWebを介して精度の高い情報を得たり、望めば先んじて農業を生業とする賢者に知恵をかりることもできるので不安や焦燥感はありません。コツコツと知らないことを学習し、実践して技能を身につける。仕事のようで仕事でないデザイン行為のトライアル &エラーを積み重ねるだけなのです。
画像: 瓦礫やブロックなど障害を取り除き整地する様子
CHAPTER 3-01-02 持続運用可能なハイブリッドな半農生活
本書の冒頭でも触れましたが「不自由のないスローライフ」など幻想です。半農生活の実情は仕事は組み合わせで生活を支えることが殆どです。だからこそ時間をどのように工夫して生み出し、より良い成果や期待したタスクをクリアできるかが問われます。
そもそもスローライフを求めていたのに忙しなくなく頭脳労働することが正解かわかりませんが、単純作業の繰り返しではなく創造的な活動こそ人間の喜びとして、工夫やテクノロジーを活用することが今後の半農スタイルを支えるマインドセットとなります。人間として自動化・効率化されて幸福なポイントを見極めていきましょう。
参照:コンパニオンプランツの技法を取り入れた小規模菜園、トマトとバジルの混植で管理コストを削減する
まとめ
「楽しいこと」や「やってみたかったこと」を現実的に持続させることや習慣に落とし込むことは非常に難しいことです。知らずに無理をしていたり、ワークスタイルや本質的な価値観と期待値が乖離して、いつしか義務的になってしまえば本来の楽しさは薄れてしまうのです。
また環境面では身の回りの助けや、協力なしには出来ないことや、逆にそれがあるからこそ楽しさが倍増することだってあります。
そんな続くもの、廃れるものを最初から決めにかからずともまずはやってみてから出ないとわからないことは結局の所多いですし、繰り返しが積み重ねに変わったときに振り返り、やっててよかったwと思えることを増やしていけるのが人生にとって「心地よいこと」なのではないでしょうか?
次回に続く。@norinity1103でした。