#2 駐在打診に気づかない
エムクオーティエの動物達
きっとこの色を纏わされるとは思わなかったことでしょう…
2018年5月
旦那が出張先から電話をかけてきた
私は社宅のキッチンの電気をボーッとみて話してた
タイってどう思う?
なんの脈絡もなく突然言ってきた旦那
ん?面白いんじゃないん?
タイは人気の旅行先のイメージだった
バンコクが首都で活気に満ちていて物価も安くてプーケットはリゾート地で…位の知識しかなかった
あ、でも大気汚染ひどくなかったっけ
タイってどう思う?
これが駐在への打診なんて全く思っていなかった
1週間後
俺タイで仕事することになったわ
これまた出張先から電話
え?ちょっとまって?タイで仕事?出張長くいるの?
駐在なんて言葉出てこなかった
いや3年くらいかな、向こうに行ってる人と入れ替え
もうそこからボーッとしてほとんど覚えてない
朝起きてきた息子にパパタイに仕事で3年行くんだってと話した、即レスだった
わかったついてくよ、家族はチームでしょ~(のびしながら)
きっと友達と離れたくない、日本にいるって言うだろうなと考えていた私は
正直ひどく落胆した
子供がこう言ってるからタイには一緒に行けないと言えなくなってしまったからだ
息子に私は
ママは行きたくない
気づけば泣きながら言っていた
だってパパだけ外国いけないでしょー
あっけらかんと返してくる息子
そのまま普通にご飯を食べて普通に学校に登校していった
この時点で私達は三人家族なので二人がいくことに賛成
多数決では敗けだ
なんてひどい妻と母だろう
そう!家族はチームだから一緒に行こう!なんて全く思えない
自転車こぎながら考えていた
私も仕事10年頑張ってきたのに、どうして旦那の為に辞めなきゃいけないの
外国なんて行きたくない
そんなことばっかり会社で考えていた