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諦めず、継続していくこと(ギラヴァンツ北九州 2021 その10)(2021/12/28)

12/27は色々ありすぎたYO!

まずは小林監督兼SDの2021シーズン振り返り前編!
「2021年の学び」というテーマで深堀りしています。

以下、いくつか抜粋します。

大幅な選手の入れ替えはつまり、一からチームをつくるということで、結論から言うと、時間が足りなかった、ということ。私はこれまで約20シーズンを監督として働いてきましたが、選手の入れ替わりというものは多少あるのは当然ですが、主軸選手がごっそりと入れ替わり、チームを形づくる人的ベースがない中でチームづくりを進めるのは経験したことがありませんでした。そういう状況下でのチームづくりの難しさは頭の中で理解はしていても、実際に仕事を進める中で、それがいかに時間のかかるものなのかを学びました。

シマダノメ Season3 第7回 深掘りインタビュー 小林伸二 監督兼スポーツダイレクター(前編)
| ギラヴァンツ北九州 オフィシャルサイト
https://www.giravanz.jp/shimadanome/2021_07_k1.html#gsc.tab=0

百戦錬磨の小林監督でも、ここまでガラリと変わったチームを鍛え上げる経験はなかったのですね。そして特殊な状況下で色んな意味で時間が足らなかった。コミュニケーションの部分、頭で理解していることと実際にやれることとのギャップを埋める作業、そのための時間が捻出しきれなかった。

まず、J3からプレーしてきた選手にJ1クラブからオファーがあれば私としては「頑張ってこい」と言うことになりますよね。もちろん北九州に残ってほしいから精いっぱいの金額を提示しましたけど、J1のクラブが提示した金額とはどうしても差が出てくる。クラブの施設にも差がある。それなのに情に訴えてもね…、選手がかわいそうです。最終的には選手が自分の判断で決めるわけで、それはある意味当然のことですからね。

シマダノメ Season3 第7回 深掘りインタビュー 小林伸二 監督兼スポーツダイレクター(前編)
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そして、大量に入れ替わることになった原因となった流出の件ですが、チームへの愛情だけではやはり引き止めるのは難しい…。選手自身のキャリアを考えればなおさら。個人的には、いいオファーが来た選手はどんどん上を目指してほしいし、引き止められなかったのならそれはクラブの力が足りなかったからだ、と思っています。

なので、村松選手のことを私は責めることができません。J3に落としてしまったのは選手の責任でもあるのですが、選手個人のキャリアを考えると簡単に「一蓮托生」を求めるわけにもいきません(だからこそ、そうしてくれる選手はすごく貴重なのだと思います)。

苦しい状況のチームをどう持って行くかというところの難しさは感じました。今年のキャプテンは、加入2年目だけれどもプレーも、またメンタル的にも安定していた村松航太を指名して、そこにベテランの岡村和哉と村松よりも若い髙橋大悟を副キャプテンに置いてサポートする形にしたのですが、なかなか勝てない状況で村松には相当な負担をかけてしまいました。チームのことばかりを考えるようになって村松自身のパフォーマンスが落ちていった。岡村も試合に出られない時期があって、引っ張るという意味では難しい時期があって、でも本当に苦しい時は頼れる存在にはなってくれたんですけど……。

今のお話しに関係してくるかもしれませんが、チーム編成の中での選手の年齢構成についてはどう感じましたか?

村松より少し上、岡村よりも少し下の中堅というか年齢的な意味での中間層の選手がいなかったことは、コロナ禍でのコミュニケーション不足を考えると、失敗したなとは思います。夏に福森健太が戻ってきたので村松もすごく楽になったとは思うんですけどね。でもね、若いんだけど何とかチームを引っ張ろうとしてくれた選手もいたんでね、そこはうれしかったし、頼もしく思えたので、そういう選手は来年期待できますよ。

シマダノメ Season3 第7回 深掘りインタビュー 小林伸二 監督兼スポーツダイレクター(前編)
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やはり年齢層のギャップは影響していたようですね。つい先日上形洋介選手の獲得が発表されましたが、上形選手は28歳。ちょうど今季スカッドの年齢ギャップが埋まる世代です。

小林監督の言葉を聞くと「とにかく時間が足りなかった」と繰り返しています。新体制直前に主力11人中8~9人抜かれるような状況、新規入団選手に対するスカウティング不足、2020年時点のスタイルと2021年における戦い方のギャップ、そのギャップを軌道修正する時間の不足…。全てが悪い方向に行ってしまいましたね。

再開後の持ち直しをさらなるジャンプにつなげられなかった理由は?

戦術の刷り込みが足らなかったこととフィジカルを上げきれなかったこと。あとは、ホームでの第32節・群馬戦、第34節・東京V戦で終盤に失点(ともに2-2)、勝点3を取りこぼしたことも大きかったと思います。

シマダノメ Season3 第7回 深掘りインタビュー 小林伸二 監督兼スポーツダイレクター(前編)
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第32節・群馬戦第34節・東京V戦はかなり堪えましたね。2試合とも勝てていれば間違いなく流れが変わっていたでしょう。ですが、力が足りなかったからこそ追いつかれたのだ、とも言えます。

19年はJ3を戦うということで、そこで行われているサッカーを考えると、どちらかというとフィジカル先行で選手を構成しました。そして去年はJ2を戦うということで「うまい=やわらかい選手」中心の構成に変えた。今年はJ1を戦うことを視野に入れて、その舞台で戦うには、やわらかいけどフィジカルという針金が通っている選手が必要だということで取り組んだけれども、針金を通すには時間を要するということを学んだ。でも、「やわらかさの中に針金」の考えは間違っていないと思うので、そこは来年、天野賢一新監督が継続してやってくれると思います。

シマダノメ Season3 第7回 深掘りインタビュー 小林伸二 監督兼スポーツダイレクター(前編)
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とにかく、継続していくことだと思います。足りなかった時間は来年必ず埋めて、大きくジャンプアップしなければなりません。

積み上げるためのメンバーも、徐々に揃ってきてますからね!

そして…

いいかげんギラコインの会員登録を済ませなきゃね…と思う遠方サポなのでした。

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