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みんなで掴んだ勝利(ギラヴァンツ北九州 2022 その26)(2022/7/11)

北九州の先制点は32分に生まれた。右サイドから攻め込まれた後のセンタリングをはね返すと、そのまま右サイドに展開。MF藤川虎太朗が敵陣のスペースにロングパスを送り、FW高澤優也が抜け出すカウンターでチャンスを作った。

 このとき佐藤はパスを出した藤川よりも後方におり、「髙澤選手にパスが出たとき、誰も追い付けないくらいカウンターが速かった。自分も自陣のゴール前まで戻っていたので、正直きついかなと思った」と振り返る。それでも「髙澤選手が自分でゴールまで持っていくにしても、おとりが必要だと思った」との判断から、フルスプリントで髙澤を追った。

 髙澤が切り返して鳥取DF鈴木順也をかわすと、「優也! 優也!」と大声で呼びながら猛然とエリア内に走り込んできた。「日頃から積み重ねている、頑張る部分。僕が行ったら、もしかしたら得点につながるんじゃないかという思いで、間に合わなくてもいいから、声を出して全速力で走った」というプレーから、髙澤のパスを右足で蹴り込み、「髙澤選手が見てくれていました。走ってよかったと思いましたし、半分以上は、うまく合わせてくれた髙澤選手のゴール。感謝しなければいけない」と喜んだ。

【北九州】佐藤亮がフルスプリントでカウンター完結の先制点! 「間に合わなくてもいいから、声を出して全速力で走った」 - サッカーマガジンWEB
https://soccermagazine.jp/j3/17554731

より抜粋

佐藤亮は今季5点目。これでキャリアハイタイになりました。まだシーズン半分残ってますから、初のシーズン二桁得点も見えてきたのではないでしょうか。しかし見事なスプリント力ですし、スペースを見つける能力も高いですね。

宮崎戦の1点目、讃岐戦の決勝点、そして今回の鳥取戦の1点目。いずれもスペースに飛び出して生まれた得点でした。ちなみに残り2点はいずれもコーナーキックからのヘディングです。

個人的にはFWで起用して欲しいと思ってますが、サイドで起用されながらもチーム2位の得点力ですし、「縦に素早く入れていく」というチームの攻めのスタイルに佐藤選手のプレイスタイルがマッチしてるようにみえます。

そして2点目はここのところ恒例のクロスからの髙澤優也のヘディングシュートでした。

髙澤選手は、この得点の少し前の時間帯から右サイドハーフにポジションを移動していました。

2点目は、まさにそのような形でしたね。本村選手が奪って左サイドの佐藤亮選手にボールを渡し、佐藤選手が乾選手にボールを預け、乾選手がクロス。ペナルティーエリアで待っていた髙澤選手がヘディングで決めました。乾選手が一瞬フリーになるように、本村選手が佐藤亮選手の近くをフリーランしたのも良かったですね。

しかし髙澤選手、ヘディングの打点が高い! キーパーの逆をついてる風なのもポイント高いですね! いわき戦では2得点ともクロスからでしたし、まさに#髙澤優也にクロスを合わせろ ですね。

というわけで、多分自分一人しか使い手はいないと思いますが、#髙澤優也にクロスを合わせろ というタグを、髙澤選手がクロスからのヘディングでゴールするたびに使っていきたいと思います(笑)

それにしても、シーズン始めの頃に比べると、クロスを上げる選手と髙澤選手との呼吸が見違えるくらいに良くなったと思います。チームが噛み合ってきましたね。

そして、この試合だけでなく前の試合からですが、サイドハーフとボランチ、センターバックのポジションを入れ替えて、チーム戦術と選手の特性がよりマッチしてきたように見えます。

右サイド髙澤選手で作って左サイド佐藤亮選手で仕留めた1点目、左サイドでのカウンターで崩されかけたところを左センターバックの藤原選手がクロスをブロック(そして渾身のガッツポーズ!)、左のセンターハーフに位置した六平選手の縦横無尽な持ち上がりと佐藤亮選手との連携、2点目は左サイドで作って右サイドに回った髙澤選手が仕留める形。

今回の試合はナイトゲームで雨天だったにも関わらず前後半に飲水タイムが設けされるくらいに過酷な環境で、正直前の鹿児島戦よりは体が重そうに見えましたが、スクランブル的に前田選手や本村選手が本職とは違うボランチに入ったり、髙澤選手が右サイドに回ったり、そのようにしてチーム全員で掴んだ勝利じゃないかなと思います。

あとは、先制したあとに守りに入らずに2点目を取りに行くメンタリティーを、これから勝ち続けることで、もっとつけていって欲しいところです。

加藤有輝選手も久々の出場、勝利に貢献してくれました。ギラヴァンツ北九州としては、6試合目にして初めてつかんだ勝利になりました(2021年は5試合に出場し2分3敗)。大怪我からの復帰初戦で勝利して、試合終了後はこみ上げるものを抑えきれなかったようですね。

Q:今日の試合を振り返ってください。

A:前節ホームで鹿児島とやって逆転負けしてしまったので、今回は何としても先制点を取って、その後追加点を奪って勝とうという話をしていた中で、先制点は上手く取れましたけど、なかなか追加点が取れず相手に押し込まれる時間が続き相手に1点取られてしまいました。ただ、今回はチームとしてなんとしても1点取って勝点3を拾って帰ろうという話をしていたので、その中で髙澤選手がああやって得点を取ってくれてチームに勝点3をもたらしてくれたので、本当に出ている11人と途中から出る選手、北九州で待ってくれている選手、サポーター、チームスタッフを含めて勝ち取った勝点3だったので、価値ある試合だったと思います。

試合結果 | ギラヴァンツ北九州 オフィシャルサイト
https://www.giravanz.jp/game/live_2022070907.html#sc6

より、佐藤亮選手のコメントを引用

佐藤亮選手は毎回のように強調して伝えてくれるんですが、今回はまさに「みんなで掴んだ勝利」だな、と思いました。

というわけで、次節はまたミクスタに戻って岐阜戦です。次もぜひとも勝利を!

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