ターンオーバーって難しい(ギラヴァンツ北九州 2022 その18)(2022/4/26)
気づいたらほぼ1ヶ月ぶりの記事だ! 随分ご無沙汰になってしまいました。
2022年4月24日日曜日、天皇杯福岡県大会決勝がありました。
なんとこの試合はYouTubeでライブ配信されておりました。本大会の予選という、決してネームバリューが大きいとはいえない試合が、遠隔地でもライブで試合を見ることができるとは。いい時代になりましたね。
試合の方は延長戦でも決着つかず、PK戦での勝利でした。
天野監督もおっしゃる通り、難しい試合でしたね。相手を見据えて戦力の底上げを狙いターンオーバーしつつ、ベタ引き&カウンター狙いの相手に対応する。ただでさえ連携不足で上手くボールがつながらない状況の中、カウンターやセットプレーでチャンスを作られる。試合全体で3~4回はあった決定機やPK戦でGKの田中悠也選手が防いでくれなければ、負けていたのはこちらだったでしょう。
福岡大学の方としても、狙い通りの試合運びだったようです。乾監督の「内容で勝って、結果で負けた一戦」という一言が、ゲーム内容を端的に表していると思います。
では、内容で負けつつ勝利した方は、内容の悪さに悲観する必要があるのでしょうか? 確かに、J3に所属するチームにとって、強豪とはいえ大学のチームというのは格下に相当するでしょう。また、J3優勝&J2昇格を目標に掲げているのであれば圧勝すべきだ、と考えるのが普通なのかもしれません。
おそらく、ギラヴァンツ北九州がリーグ戦と同様のメンバーを組んでいれば、もう少し簡単に勝つことができたでしょう。実際、私は勝利を優先してガチメンバーをぶつけてきてもおかしくないと考えていました。
しかし、実際は前節の愛媛戦から10人入れ替えてターンオーバーしてきました。ここまで出場機会の少ない選手たちにチャンスを与えることを選択してきたのです。
愛媛戦に先発出場したのはCBの藤原広太朗選手のみ。4人の選手が今シーズン初先発兼初出場。最終的には、狩土名禅選手も今シーズン初出場となりました。
これだけ入れ替えれば、うまくいかないのが普通だと思います。ましてや、出場しているのはこれまで出場機会の少ない選手たち。出場機会が少ないということは、試合出場に足る実力がなかったと判断された選手たちです。その状況だけ考えても、試合が難しくなる要素が十分含まれていたといえます。
傍から見る側とすれば、今まで出てきたことのない選手たちのまだ見ぬ実力に期待し大活躍してほしいと思うところです。ただ、チームを毎日見ている首脳陣は、彼らの本当の実力を認識しつつ、それを乗り越えてほしい、あるいは課題とぶつかって向き合ってほしい、と考えていたのではないでしょうか。
練習だけではわからない、公式戦をやってみてようやく見えてくるもの。公式戦の緊張感はもとより、やはり相手のプレッシャーが練習とは異なるわけですし、相手が格下だから勝って当然というプレッシャーも感じていたはずです。
私はサッカー経験者ではないし、真剣勝負の経験自体殆どないのでその機微を正確に捉えることは出来ないのですが、やはりターンオーバーで連携不足のメンバーであることと、格下相手で勝って当然というプレッシャーは、苦戦するに足る十分な要素だったのではないでしょうか。
何と言っても天皇杯という、ジャイアントキリングが売りとなる大会です。格上がメンバーを入れ替えて格下に負けるというのは、まさに典型例ですよね。それだけ、メンバーを入れ替えた上で勝つ、というのは難しいことなんだろうなと思います。
まあ、苦戦しましたがひとまず勝ちました。勝って次のステージに行くことが出来たのですから、まずはそれを素直に喜びたいですね。課題については、天野監督も仰ってたとおり選手たちが一番感じていたはずですので、その克服に向けて頑張ってほしいなと思います。
とりあえず天皇杯予選は優勝し本戦出場を決めましたので、次の試合(2022年4月29日、藤枝MYFC戦、ミクスタ)に集中しましょう。
名探偵コナン!
九州だJ!
などイベントも盛り沢山ですからね!
次の試合を楽しみにしましょう!