見出し画像

大事なのはBeing!

はじめに

子育てに悩む親も多いと思います。

どう察したらいいか、どう育てたら立派な大人になるのか、そのためにどう育てたらいいのか、色々考えているでしょう。

エーリッヒ・フロムの著作『持つことと在ること』(原題:To Have or To Be?)に「doing having being」という概念があります。

この概念を子育てに応用することで子どもの成長や教育をより良いものにできるのではないかと思っています。

Doing(行動)

Doing(行動)のアプローチでは、子どもが具体的な行動を通じて学ぶことを重視します。

これは、アクティビティや課題を通じてスキルや知識を習得することを目的としています。

このアプローチの例としては、スポーツ、芸術活動、宿題、家庭の手伝いなどが挙げられます。

- 利点:子どもが積極的に活動することで、達成感や自信を得られる。

- 欠点:結果や成果に重きを置きすぎると、ストレスやプレッシャーが増す可能性がある。

Having(所有)

Having(所有)のアプローチは、物質的な所有や成果物に焦点を当てます。

これは、子どもが何を持っているか、どのような成果を得たかに価値を置く考え方です。

- 利点:明確な目標設定や達成感を得ることができる。

- 欠点:物質主義的になりやすく、物事の本質を見失う可能性がある。

Being(存在)

Being(存在)のアプローチは、子どもの内面的な成長や存在そのものを重視します。

これは、子どもが自分自身であることに価値を置き、そのままの自分を認めることを促します。

- 利点:子どもの自己肯定感や自尊心を高めることができる。

- 欠点:具体的な行動や成果が軽視されることがある。

子育てにおけるバランス

理想的な子育ては、これら三つのアプローチをバランスよく取り入れることです。

具体的には、子どもが様々な活動に参加し(doing)、成果を認められ(having)、その過程で自分自身を大切にする(being)ことを教えることが重要です。

実践例

1. Doing: 子どもが新しいスポーツや楽器を始める際にサポートし、練習を通じて成長する過程を見守る。

2. Having: 良い成績や達成した目標に対して褒めるが、それが全てではないことを伝える。

3. Being: 子どもの感情や考えを尊重し、失敗してもそのままの自分を受け入れることの大切さを教える。

これらのアプローチを通じて、子どもは自己成長とともに、バランスの取れた人格を形成することができるでしょう。

最後に言いたいこと

その中でも1番大切なのはBeingです。

親はどうしてもDoingとHavingを褒めがちです。

勉強することを褒め、100点取ったらさらに褒める。

しかし、これでは子どもは「100点を取らなければ褒められない」と思ってしまい、100点を取らないとダメな子と思うようになってしまいます。

それでは子どもは苦しくなるばかりです。

子どもが幸せになるための子育てとは、DoingやHavingを大事にするのではなく、Beingを大事にすることなのです。

産まれてきた時、私たちは何も望んでいなかったはずです。

無事に産まれてきてくれてありがとう

と思ったはずです。

あの時の気持ちを思い出しましょう。

そして、日々を元気に過ごしている子どもたちに感謝の気持ちを持って接しましょう。

Let's being

最後まで読んで頂きありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!