幸せはつかむものでも、なるものでもない
ドイツの詩人カール・ブッセの詩「山のあなた」の一節に、「山のあなたの空遠く『幸』住むと人のいう」という言葉があります。
人は「幸せ」が山の向こうにあると信じ、探し求めて出かけて行きます。
しかし、幸せは見つからず、涙ぐみながら戻ってきてしまいます。
それでもなお、人は「幸せ」はもっと遠く、山のさらに向こうにあると信じているのです。
同じようなメッセージを持つ曲に「365歩のマーチ」があります。
「幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだね」というフレーズは、幸せを探し続ける姿を表しています。
幸せとは
そもそも、幸せは自分の外側にあるものではなく、内側に存在するものです。
すでに幸せはここにあり、それに気づくだけでいいのです。幸せを外に探し求めて歩いても、それが見つかることはありません。
幸せは、その人自身にとってのみ存在するものであり、すべての人に共通する絶対的な価値を持つものとして存在しているわけではありません。
このことこそが、幸せの本質であり、最も基本的で重要な部分です。
このことに気づけば、人生は非常に楽になります。
なぜなら、「私」が「幸せ」を感じるかどうかで、「幸せ」が存在するかどうかが決まるからです。